医療科学部医療検査学科 カリキュラム

4年間のプロセス

1年次(共通)

1年次および2年次に全員、共通プログラムとして医学的・科学的な基盤となる知識と技術について修得します。2年次では基礎医学を充分に学んだ上で臨床病態学など多くの疾患を学び、2年後期に「臨床検査学プログラム」もしくは「臨床工学プログラム」選択を自ら行います。

どんな授業をしている?

データサイエンス

ビッグデータや人工知能の活用によって社会や日常生活に起こる変化や有用性、危険性を医療との関わりも交えながら学びます。

2年前期

どんな授業をしている?

病理学

病(やまい)を理(おさめる)学問です。病気になった部位を正常な部位と比べその変化や原因や解き明かす方法を学びます。

臨床微生物学実習

培地の使用法と判定法、臨床現場で汎用される固定キットの正しい使用法を学び、主要な病原菌の同定方法を習得します。

2年後期~4年次(臨床検査学プログラム)

臨床検査学プログラムでは国家試験に必須なカリキュラムだけでなく、より臨床に即したPBL(課題解決型学習)、最先端の再生医療を学ぶ再生医療技術学など医療の高度化に対応した独自の充実したカリキュラムも学びます。

どんな授業をしている?

臨床生化学実習

生体成分を化学的な測定原理に従って分析します。試薬の調整からおこない、実習を繰り返すことで測定技術の向上をめざします。

臨床免疫学実習

古典的な試験管での沈降反応、凝集反応、溶血反応から、標識抗体法にいたるまでの免疫学的手法について実習をおこないます。

臨床生理機能実習(臨床生理検査学実習)

病院と同じ高性能の装置を使用し、心電図検査、脳波検査、呼吸機能検査、超音波検査などに必要な技術と知識を学びます。

臨床病態学演習

臨床で行われるCPC(症例検討)にもとづいて情報収集をおこない、各自が症候と検査データから病態を推測します。

2年後期~4年次(臨床工学プログラム)

臨床工学プログラムでは、医工学的視点から医療機器の操作において定量的かつ客観的分析手法を実践するために必要な基礎工学および、医療機器を適切に扱うために機器の原理・構造、操作法、安全管理技術を学びます。

どんな授業をしている?

生体計測装置学実習II

臨床でおこなわれる生体計測から臨床工学技士が関連する項目を取り上げ、実際に測定を経験することで正しい測定技術を修得します。

医用治療機器学実習

手動式除細動器、自動体外式除細動器(AED)、心臓ペースメーカ、電気メス、輸液ポンプの原理、構成、特徴について学びます

代謝機能代行技術学実習

血液透析装置を操作して、その原理や構造を確認。精度点検をおこなうと同時に、細菌汚染に対する清浄度検査に取り組みます。

臨床工学特論

3年生までに学んだ臨床工学の集大成として、人工心肺装置、血液透析装置、人工呼吸器などの重要ポイントにしぼった講義をおこないます。

実習先について

臨床検査学プログラム・臨床工学プログラムの主な実習先

愛知県
  • 藤田医科大学病院
  • 藤田医科大学 ばんたね病院
  • 名古屋市立大学病院
  • 愛知県がんセンター中央病院
  • 名古屋市立東部医療センター
  • 名古屋第二赤十字病院
  • 豊橋市民病院
  • 岡崎市民病院
  • 半田市立半田病院
  • 刈谷豊田総合病院
  • 安城更生病院
  • 江南厚生病院
  • 小牧市民病院

岐阜県
  • 岐阜大学医学部附属病院
  • 大垣市民病院
  • 木沢記念病院

三重県
  • 市立四日市病院
  • 済生会松阪総合病院

静岡県
  • 浜松医科大学医学部附属病院
  • 静岡厚生病院
 
※臨床工学技士養成プログラムの実習は藤田医科大学病院・藤田医科大学 ばんたね病院となります。