前回受審時の様子

JACME 医学教育分野別評価で 国内トップレベルの評価を獲得

医師が国境を越えて活躍することが求められる現代。米国では医学教育の質を国際的に担保するため、WFME(世界医学教育連盟)が認可する国際認証を受けた大学医学部の卒業生だけがアメリカ国内で医師として活動できるという方針を打ち出しました。文部科学省はこれを受けて、国内の医学部のある81大学すべてにこの外部評価を受けるように働きかけています。
藤田医科大学は、国内では17番目、私立医科大学としては5番目にこの認証評価(医学教育分野別評価 国内では日本医学教育評価機構 JACMEが実施)を受審し、2017年3月に国内随一の高い評価を受けました。特に、『高い評価』を受けたのは、「全体評価」と「2.教育プログラム」「6.教育資源」「8.統括および管理運営」の3分野となっており、これは全受審大学の中でもトップレベルの水準となっています。医学部を挙げて進めてきた教育改革の取り組みが高く評価されたことを励みに、これからも国際レベルで認証された高い水準の医学教育を実践してまいります。

藤田医科大学 医学部長 岩田仲生

【国内受審大学】
・東京大学 ・千葉大学 ・東京医科歯科大学 ・東京慈恵会医科大学 ・順天堂大学 ・日本医科大学 など17大学

【高く評価された特長】
・医療系総合大学としての特色を活かしたチーム医療の基盤づくり
・多学科混成の教育実践と特色ある藤田式PBL
・スキルスラボ・実習室・SGL室とモニタ室・電子カルテ端末を備えたポリクリ室などの充実した教育施設・設備
・保健医療関連部門との協働を構築するアセンブリ教育

高く評価された分野の紹介(概評からの抜粋)

「2.教育プログラム」

『医学教育推進室などを中心に、以前からカリキュラムモデル、教育方法ならびに学習法などについて研究を重ね、改善につなげてきたことは評価できる。「アセンブリ教育」による多学科混成の教育実践、ICTを活用しシステム化された特色ある「藤田式PBL」は高く評価できる。また、屋根瓦式の臨床実習の実践も評価できる。』

  • アセンブリⅢ 活動報告

  • 医学部 PBL

「6.教育資源」

『学生教育のための十分な教育施設・設備を備えている。特に、大学病院やスキルスラボ、自習室、SGL室とモニタ室、電子カルテ端末を備えたポリクリ室は高く評価できる。また、国内外との学生交流も充実しており評価できる。』

  • 手術室(ダビンチ)

  • 医学部学生専用の自習室

「8.統括および管理運営」

『学長、医学部長のリーダーシップのもと、教学に関わる委員会組織、事務組織が確立し、教育が円滑に行われている。医学の発展と社会のニーズを考慮し、国際交流推進センター、地域連携教育推進センター、産学連携推進センターを新設し、教育と社会貢献の質的向上を目指していることは評価できる。「アセンブリ教育」で保健医療関連部門パートナーとの協働を構築する教育は高く評価できる。』

  • MOUを結ぶビコッカ大学へ留学する学生

  • 地域連携教育推進センターが開催した病院見学

他の分野について

「3.学生評価」
『評価法の信頼性と妥当性を検討し、評価結果を指導教員が学生に適切にフィードバックしていることは評価できる。Mini-CEXやポートフォリオを導入していることも評価できる。』

「4.学生」
『入学者選抜においてMMI(Multiple Mini Interview)を導入していることは評価できる。教員が情熱をもって学生を指導し、指導教員制度(里親制度など)や学生相談室などの学生支援制度も整備されていることも評価できる。』

「5.教員」
『教員の募集選抜についての方針は、規程・内規・細則等に明確に規定・運用されており、また教員の活動とその能力開発は実践されている。なかでも、医学教育企画室が率先して、各種のFD・研修会をこれまで企画運営してきたことは評価できる。また、教員評価制度を導入し、研究以外の活動評価についての自己評価を活性化しようという努力も評価できる。』

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