研究内容

研究テーマ

1,神経疾患における各種神経抗体の検索
2,神経疾患の治療薬開発に関する研究
3,神経疾患における病理学的及び生化学的検討
4,神経変性代謝疾患の原因究明に関する研究
5,脳血管障害の発症予防・病態別治療に関する研究・再生医療応用の研究
6,神経感染症における診断学的・臨床学的研究
7,アルツハイマー病など認知症の病態生理と新規治療法開発
8,免疫介在性脳炎、脳脊髄根末梢神経炎(EMRN)における診断・臨床学的研究

研究内容

 神経内科学を専攻する博士として充分な診療・研究が行い得る水準を目標に、あらゆる神経内科学分野の知識・実技を教育する。また、共同研究を進めている海外研究施設との学術交流に積極的に参加できるよう配慮をしている。さらに、理化学研究所など複数の国内施設との交流にも関わってもらいながら、academic neurologists育成ができるよう努めている。
 研究活動は、1)各種神経疾患の患者さまの血清・髄液を用いて、種々の抗体を測定し、その抗原である蛋白や脂質の定量をも実施する研究、2)剖検症例の神経病理学的分析を行い、病因解明を目標とする研究、3)免疫性神経疾患の抗原及び抗体を探索する研究(とくに辺縁系脳炎や脳脊髄根末梢神経炎(EMRN)における中性糖脂質に対する抗体の研究)、4)脳血管障害を含めた神経疾患における生化学的・免疫学的病因病態の解明を目標とする研究、5)脳血管障害ことに脳梗塞における、脳動脈部位、病態別の血栓形成、細胞障害の阻害を目標とする研究、6)神経感染症、特にウイルス脳炎に関する早期診断法・予後判定法及び新規治療法開発に関する臨床的研究、7)Alzheimer病などの認知症性神経変性疾患の基礎的な手法を用いての原因究明及び治療薬開発に関する研究、などの諸テーマから、選択するかもしくは学生の希望するテーマがあればその実現に可及的に努力する準備がある。また、ジャーナルクラブを利用して如何に科学論文を読むか、要約の仕方などの演習を毎回実施している。