森 美月さん(2023年卒業)
私は現在、主にMRI検査を担当しています。MRIは検査時間が長く、患者さんへの負担が大きいため、迅速かつ丁寧な撮影を心がけています。また、救急外来ではCTやレントゲン撮影も行い、医師からの依頼に応じて緊急性の高い所見を確認することも重要な役割です。大学で学んだ解剖や機器に関する知識と多職種とのコミュニケーションを重視した教育は医療現場での連携に大いに役立っています。学んだ知識を撮影に生かせたときや、難しい検査をやりきれた時にはやりがいを感じます。今後は、認定技師の資格を取得し、さらに知識を深めていきたいです。
藤田 清香さん(2024年卒業)
私は現在、大学院に進み、核医学の分野でSPECT検査に関する研究を行っています。SPECTは放射線を利用して体内の臓器や組織の状態を画像化する技術で、画質向上に向けた再構成法の研究を進めています。試行錯誤の過程は多いですが、結果が出たときの達成感が大きなやりがいとなっています。大学では実習を通じて現場の課題を実感し、英語での論文を読む力も身につけました。藤田医科大学は設備が整っており、臨床と研究が連携している点が特に魅力的でした。将来は、放射線技師として働きながら、現場のニーズに合わせた研究を進め、医療の質向上に貢献したいと考えています。
熊﨑 大成さん(2021年卒業)
現在、私はヘルスケアITソリューションの営業推進の仕事に就いています。藤田出身で良かったと感じる点は、やはり臨床現場が身近にあるところ。大学での臨床実習や大学院生時代のアルバイトで従事した技師業務を通して、放射線科をとりまくシステムが院内でどう運用されているのかを間近で体験できたことは、貴重な経験として今の仕事に大いに役立っています。昨今では、臨床現場でもAI技術が積極的に取り入れられています。これらを活用した提案を通じて、医療に携わる方々の負担軽減に貢献し、より現場のニーズに寄り添った製品開発に寄与していきたいと考えています。
高橋 司さん(2021年卒業)
大学病院の放射線棟や救急外来でCT検査・X線撮影などを担当しています。臨床現場では、安全に正確な検査を行うために、医師や看護師らとのコミュニケーションの重要性を実感する日々。そのため、大学時代にアセンブリ(専門職連携)教育を通して得た学びが大いに役立っています。診療放射線技師は最初に画像を見る立場であり、重要な所見に気付いて医師に報告することで患者さんの役に立てることが一番のやりがいです。今後は診断価値の高い画像を提供するために知識や技術を磨くことに加え、在学中の研究活動を生かし、学会発表や教育などにも積極的に挑戦していきたいです。
魚住 春日さん(2021年卒業)
現在はアプリケーションスペシャリストという職種に就き、当社が手掛けるX線装置の納入先である病院にて、装置の立ち上げや画質調整、装置稼働後のサポートなどを担当しています。私は主にマンモグラフィ装置と血管撮影装置を扱っており、医師や診療放射線技師から寄せられる要望をはじめ、国内全域に広がる他病院の担当者からの問い合わせにも対応しています。そんな私を支えるのは、大学時代、3施設での臨地実習で得たハイレベルな医療現場経験です。今後は、読影にあたる医師や診療放射線技師の負担を減らせるような理想のマンモグラフィ開発に携わることが目標です。
高野 一輝さん(2012年卒業)
在学中の経験が生かされていると感じるのは、現在遂行しているMRI の研究活動です。診療放射線技師をめざす学生の指導にも携わっているので、講義や卒業研究を通じて得た専門知識も欠かせません。実際に指導してきた学生が自分と同じ国家資格を取得し、社会で活躍する姿を目の当たりにするときに、医療系大学教員ならではのやりがいを実感します。今後も学びを深め、研究と教育のどちらも妥協することなく、研鑽を積んでいきたいと考えています。
鈴木 友輔さん(2009年卒業)
本学大学院保健学研究科に進学したことで、多くの知識・見聞を広げることができました。現在は、大学病院の一般撮影室で、主に一般撮影業務、病棟ポータブル撮影業務、救急撮影業務に携わっています。多くの症例や臨床経験を積んで、チーム医療の一員として信頼される診療放射線技師をめざすとともに、災害医療、救急医療に関してももっと勉強したいと思っています。
小林 正尚さん(2002年卒業)
約10 年間藤田保健衛生大学病院の放射線部で診療放射線技師を務め、2015 年度より本学医療科学部放射線学科で講師を務めています。在学中に大学院が開校し、日々実験に明け暮れる研究活動にやりがいを、その成果を報告する学会活動に達成感を感じるようになりました。大学教員を目標に、大学病院に就職した後も研究活動を続け、10 年の歳月をかけてようやく目標を達成できました。