稲垣 圭亮さん 理学療法士(2011年卒業)
在宅医療や介護を担う部署に勤務し、退院後、自宅で療養している方への訪問リハビリテーションを行っています。また行政や多職種と協働し、医療や介護が必要になっても住み慣れた自宅で長く暮らしていけるまちづくりにも関わっています。仕事では、完治できない病気や障害であったとしても、できることに目を向けて、暮らしに生きがいを持ってもらえるような支援を心がけています。そうして患者さんが少しずついきいきしていく姿をみると仕事のやりがいを実感。最近では人材育成にも取り組んでおり、自分の経験や知識を後輩や他の専門職にも伝え、地域包括ケアの実現に貢献していきたいと考えています。
桂川 環さん 理学療法士(2017年卒業)
勤務している回復期リハビリテーション病棟は、脳疾患や骨折などによって、医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対し、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを提供しています。学生時代の学びは充実した講義だけでなく、厚生労働省が定めた基準時間の2倍という豊富な臨床実習で理学療法士としての態度や技術、思考を学べたことが今も大きく生かされています。理学療法士となった今、目標に向かう患者さんをサポートできることがやりがい。患者さんから「リハビリが楽しい」と前向きに取り組んでもらえることに喜びを感じています。
髙木 郁実さん 作業療法士(2017年卒業)
主に生活期や維持期の患者さんに対し、生活の質や能力の向上を目指したリハビリテーションを行なっています。大学では臨床実習を通じて高い臨床技術や知識を学びました。中でも最も磨かれたのはコミュニケーション能力です。リハビリテーションは日々の継続が大切。地道な作業を続けるためには患者さんとの信頼関係が欠かせず、実習で幅広い年代の方々と触れ合った経験が役立っています。当院は羽田空港に隣接し、海外からの患者さんも多く来院する環境です。今は通訳を介していますが、今後は英語や中国語を習得し、外国人の患者さんも含め、さらに幅広く対応していきたいです。
新良 豪規さん 作業療法士(2022年卒業)
患者さんへのコミュニケーションや評価・治療プログラムを考える上では、大学の臨床実習で評価から介入までの一連の流れを学んだ経験が生かされています。以前、車いす駆動を目標とした患者さんを担当した時のこと。最初は離床も困難な状態でしたので、まずは上肢機能練習を1日50回など小さな目標を設定しました。できるようになったことを患者さんと一緒に共有しながら、段階的に目標を上げたことで、3ヶ月後には目標を達成。患者さんの笑顔が増えて表情も明るくなりました。今後は離床アドバイザーや認定作業療法士の資格取得も視野に入れ、日々、学び続けていきたいです。
板野 里奈さん 理学療法士(2016年卒業)
2020年4月に開院した岡崎医療センターで、主に急性期の入院患者さんを担当しています。リハビリテーションは患者さんが「自分らしさ」を取り戻す治療でもあり、信頼関係がとても重要になってきます。その点、本学は実習が非常に多く、信頼を得るためのコミュニケーションや技術を実践で学べたことが、今の糧になっていると感じます。「あなたで良かった」。患者さんにそう言ってもらえる存在になれるよう、今後も努力していきたいです。
横里 直輝さん 理学療法士(2021年卒業)
身体機能を向上させ、日常生活活動が患者さん自身でできることを目標に、計画を立ててリハビリテーションを行います。在学中の実習で、患者さんに最適な治療を何回も“考える”トレーニングを積んだことが今に生きていると感じます。当院では多職種によるチーム医療を実践しており、情報共有を密に行うことで効果的な治療につなげています。今後はさらに知識、技術、経験を身につけ、質の高いリハビリテーションを提供していきたいと思います。
鈴木 卓弥さん 作業療法士(2012年卒業)
大髄骨の手術でリハビリテーションを受けた小学生の頃から、この職業に就くことをめざしてきました。現在は、急性期を脱した患者さんが日常生活に戻るために必要な食事や着替えなどの動作訓練と、心のケアを行っています。やりがいは、少しずつ動けるようになっていく過程を患者さんと一緒に喜び、分かち合えること。10年目を迎えた今、さらに上の認定作業療法士の資格取得へ向け、臨床と研究の両方を深めることを目標にしています。
内田 渚さん 作業療法士(2019年卒業)
主に認知症の患者さんが入院する病棟で、身体機能や日常生活活動の向上などを支援しつつ、外来リハビリテーションにも携わっています。患者さんが回復に向かい、ご家族らと喜びを共有できた時が、一番やりがいを感じます。仕事をする上で心掛けているのが、在学中に先生方から教わった「患者さん本位」の姿勢。それは今も自分の軸となっています。今後も患者さんに寄り添いながら認知症への知識を高めていきたいと思います。
近藤 輝さん 理学療法士(2014年卒業)
在学中の豊富な実習経験では、臨床現場の雰囲気を肌で感じることができました。この経験により、自分がどんな現場でどのような活躍をしたいのか、将来像を具体的に考えることができました。
現在は大学病院において、高度急性期から回復期までのさまざまな病気の患者さんのリハビリテーションに従事しています。また最先端の機器を用いた治療や臨床研究にも積極的に取り組んでおり、とても充実した毎日を過ごすことができています。
伊藤 陽子さん 理学療法士(2016年卒業)
現在、その中にあるリハビリ専門病棟に所属し、日常生活への復帰や社会復帰など、患者さんそれぞれが目標を達成するために行っている練習をサポートしています。
在学中には、病院での臨床実習などを通して、医療従事者としての姿勢を身につけられました。それは今でも患者さんとの関係を築
くうえで大いに生かされていると思います。
太田 皓文さん 作業療法士(2011年卒業)
現在は母校で教員という立場になって、今までの経験から感じる作業療法の可能性を学生に伝えたいと思っています。
加藤 成美さん 作業療法士(2016年卒業)
在学中に臨床実習を通して身についた力が、自分のベースになっていることを実感しています。
同級生の存在も心強く、今でも一緒に勉強会に参加するなど交流が続いています。