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2025年度


【放射線学科】コンケン大学留学体験記

医療科学部 放射線学科 3年 玉井 柚菜さん

 タイ北東部にあるコンケン大学での1か月間の留学は、私にとって非常に貴重で充実した経験となりました。私は診療放射線学科の3年生として、画像診断、核医学、放射線治療など、さまざまな分野で実習を行いました。

 実習では、多くの検査や治療を見学しました。特にマンモグラフィは、日本では実際の検査を間近で見る機会がなかったため、とても印象に残っています。また、タイの学生の実習参加率の高さにも驚きました。このような実践的な学習環境から、臨床を重視した教育への特徴を強く感じました。日本の臨床実習では、患者さんのプライバシー保護や医療現場の効率性を考慮しているため、学生が患者さんと直接関わる機会は限られています。一方、タイでは放射線技師の指導、管理のもとで、学生が実際に人体に放射線の照射を行うことができるため、学生のみで検査を担当する場面も見られました。タイでは放射線技師が不足しているため、学生も医療現場を支える重要な存在であるというお話も伺いました。タイと日本では教育環境や医療体制が異なることを実感するとともに、それぞれの環境に応じた教育方法が学生の成長につながっていることを学びました。

 もう一つ印象に残っているのは、近隣の町で行った医療のボランティア活動です。現地では、骨密度測定や健康指導を行いました。地域の方々はとても温かく、日本から来た私たちを歓迎してくださいました。学生たちも住民の方々と積極的に交流しており、とても明るく和やかな雰囲気の中で活動していたことが印象的でした。この経験を通して、医療においては専門的な知識や技術だけではなく、コミュニケーションや異なる文化への理解も重要であることを学びました。また、この活動では携帯することができる骨密度測定装置が活用されており、医療機器を地域へ持ち込むことで、交通手段や居住地の都合により、医療機関を受診することが困難な方々に医療を届けられることを知りました。医療技術の発展だけではなく、それを必要とする人へ適切に届けるための工夫や取り組みも重要であると感じました。

留学中に撮影した一枚

医療科学部 放射線学科 3年 坂田 梨衣さん

 私は以前から海外や英語に興味があり、異なる文化や環境の中で学んでみたいという思いから、交換留学制度を利用してタイ・コンケン大学で1か月間留学しました。

 留学期間中は、大学附属病院において一般撮影、CT、MRI、放射線治療など、さまざまなモダリティで実習を行いました。タイでは学生が実際の患者さんの放射線照射を経験でき、日本では体験できない実践的な学びを得ることができました。また、現地の学生や放射線技師とのコミュニケーションは主に英語で行われ、1か月間の生活を通して英語で話すことへの抵抗感が今まで以上に少なくなり、自分から積極的に会話できるようになりました。

 実習の中で特に印象に残ったのは、日本とタイの病院の雰囲気の違いです。日本では時間を厳守し、多くの患者さんを効率よく検査するため、常に忙しく緊張感のある環境で業務が行われています。一方、タイの病院では患者さんが少ない時間帯にはスタッフ同士で会話をしたり、リラックスした雰囲気で過ごしたりする様子が見られました。患者数の違いなどさまざまな要因があると思いますが、働き方や病院全体の空気感の違いを実際に体感できたことは、とても印象深い経験となりました。

 実習以外では、休日にコンケン大学の学生と食事や買い物に出かけ、タイの文化や生活習慣に触れることができました。現地の学生はとても親切で、日本の文化にも興味を持ってくれており、英語を通して交流を深めることができました。このような交流を通して、異なる文化への理解を深めるとともに、多くの思い出を作ることができました。

 今回の留学を通して、海外で生活し学ぶことへの不安よりも楽しさや充実感を強く感じることができました。また、英語でコミュニケーションを取る自信がつき、異なる文化や価値観に触れたことで、自分自身の視野も大きく広がったと感じています。この貴重な経験を今後の学びや将来の診療放射線技師としての成長に活かしていきたいと思います。最後になりましたが、この留学を支えてくださった先生方や関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

コンケン大学内で撮影した一枚

医療科学部 放射線学科 3年 清水 春花さん

 私は、英語の苦手意識の克服と海外の医療について学びたいと思い、タイのコンケン大学に留学しました。

 留学期間中は、現地の病院で一般撮影、ポータブル、マンモグラフィ、透視、IVR、MRI、CTの実習に参加しました。また、プログラムの2週目には学会にも参加し、多くの学びを得ることが出来ました。
特に印象に残っているのはマンモグラフィです。3年後期に行った病院実習では見学する機会がなかったため、今回初めて実際の検査や針刺し生検を見学することが出来ました。もともと、乳腺領域に興味を持っていましたが、実際の現場を目にしたことで、さらに知りたいという気持ちが強くなりました。

 実習中に驚いたことが二つあります。
一つ目は、放射線技師免許を所得していない学生でもX線照射が出来ることです。実際に私も照射ボタンを押させていただきました。緊張しましたが、日本では経験できない貴重な体験となりました。
二つ目は、学生が装置の操作を非常によく理解していたことです。日本の実習では見学が中心で、装置に触れる機会は限られていました。一方、タイでは実践的な指導が行われており、卒業後すぐにでも現場で活躍できるのではないかと思うほど実習でしっかり学ぶそうです。この違いは、日本とタイの法律や教育制度の違いによるものではないかと感じました。

 放課後や土日には、ナイトマーケットやレストラン、カフェ、ショッピングセンターなど様々な場所へ連れて行っていただきました。タイ料理はどれも美味しく、毎日の食事が楽しみでした。私の一押しはパッタイです。猫カフェにも行き、猫と触れ合いながら、動物の鳴き声の擬音語が日本とタイで異なることについてお話ししました。私が豚の鳴き声を「ブヒブヒ」と伝えると、「本当に?」と驚かれ、何気ない会話の中にも文化の違いを感じることが出来ました。
 
 さらに、週末には教授のご自宅へ招待していただき、手作りのタイ料理をごちそうになりました。パパイヤを千切りする様子や、ナッツをすりつぶして調味料を作る様子を見るなど、家庭ならではの貴重な経験をすることが出来ました。また、教授の小学生のお子さんとバドミントンをしたことも印象に残っています。言葉が通じなくても楽しさや喜びを共有できることを実感しました。2週間にわたって多くの方々と交流する中で、コミュニケーションには語彙力だけでなく、表情や相槌、ボディランゲージなども大切な要素であることを学びました。

 今回の留学を通して、医療技術や海外の医療体制について学ぶだけでなく、人との関わり方や思いやりの大切さ、そして今後自分がどのような放射線技師を目指したいのかを改めて考える貴重な機会になりました。

 最後に、温かく迎えてくださったコンケン大学の先生方や学生の皆さん、病院スタッフの皆様、そしてこのような貴重な機会を与え、支えてくださった藤田医科大学の先生方に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

研修修了証授与の時の一枚

空港まで見送りに来てくれた友人との一枚

コンケン大学指導教授とのホームパーティーでの一枚