[研修医・学生の皆様へ]
先輩からのメッセージ
Message from seniors

vol.003 東口 彩映子先生

私は学生の時に未破裂脳動脈瘤の開頭クリッピング術手術見学をした際に、術野のきれいさに感銘を受け、脳神経外科を志望しました。満ち引きする髄液、拍動する脳、半透明な血管の中を走る血液が見える…というようなきれいな術野の状況が、当時外科系志望をしていた私にとって輝いて見えました。また、当時大学病院におられた女性の脳神経外科医が執刀されていたことが強く印象に残っており、緊張感の漂うカンファレンスでの綿密な術前計画や多様な疾患の提示、NCUの環境、医局員の人柄や親身になって教えてくださる姿を見て、また、卓上顕微鏡での血管の縫合練習を含めた研修医向けセミナーなどに参加し、入局を決意しました。

初期研修は、大垣市民病院で全科ローテートをし、救急外来での当直と外科系、麻酔科に力を入れました。 脳神経外科入局後1年目はNCU(neurosurgical care unit)に従事し、毎日のNCUカンファレンスと重傷頭部外傷や脳卒中急性期、緊急の脳腫瘍疾患などの手術に参加し、全身集中管理を学びました。その後は大学病院では主に脳腫瘍や外傷の手術や管理と急性期脳卒中疾患を学びました。カンファレンスには緊張感があり、準備にも勉強・画像の読み込み・術前イラスト作成など時間とストレスはかかり、たくさんの上級医の前でプレゼンをするたびに毎回震えていましたが、治療方針や最新の動向、意見やアドバイス、専門医試験のための鍛錬という意味でとても親身になって教えてくださり、とてもためになる機会であると思います。また、大学病院には専門医以上の先生方で構成される脳卒中科があり、当直オンコールの際や週に1回ある脳卒中担当の際には専門性の高い内容を教えていただきながら手術等に入らせていただいたり、脳卒中科のカンファレンスに参加させていただいたりと、とても良い刺激であると思っています。また、連携施設や関連施設で脳血管障害の手術や管理、外来診療を学ぶ機会もあります。 現在は、関連施設で修行させていただいています。
プライベートでは、妊娠・出産をし、夫と協力しながら職場復帰をしました。出産し育児をしながらも仕事を続けることができているのは、周りの先生方にご迷惑をかけることが多いのですが、先生方の理解や配慮があってのことだと痛感し、感謝しながら仕事をしております。仕事も家庭も諦めなくてよかったと思っています。
脳神経外科に入局するにあたり女性は少ないし果たして仕事をこなせるのか、など色々考えるところはあり、勇気はいりました。色々と気にかけてくださる上司、教育的な上司、また、頼もしい同期と後輩に恵まれ、楽な仕事ではありませんが、日々がとても刺激的であり、入局してよかったと思っています。一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。

vol.002 公文 将備先生

私は他大学出身ですが、藤田医科大学を選択した理由は、医局全体の雰囲気が良く、更に多くの症例を経験することができると感じたからです。まず、働いている医局員は、藤田医科大学卒業の先生の他に、多くの他大学出身の先生が在籍していますが、医局内の派閥などは一切ありません。どの先生も親密に相談に乗って下さり、指導も非常に細かく丁寧です。私自身も、興味のある領域に非常に熱心に指導していただいております。女性の先生も在籍しており、育児を行いながら臨床も行うなど、家庭と仕事を両立されている先生が多くいらっしゃいます。

また、現在はコロナウイルスにより中断されておりますが、脳神経外科の野球大会にも毎年多くの医局員で参加し、なかなか良い成績を収めているなど、仕事以外のことに対しても団結力があり、とても雰囲気のよい医局だと思いました。
また当院では多くの症例を経験することができることも魅力の一つでした。当院は三次救急まで対応しているため、重度の交通外傷症例も多く、また疫学的に少ない脳腫瘍の手術を毎週行うなど、多くの症例を経験することが可能です。最近は、小児症例や機能外科症例も増えており、後期研修医および専門医取得後の選択を考えるにおいては非常に優れた環境ではないかと思います。また当院では脳神経外科は脳卒中科と分かれていますが、脳卒中科の先生とともに脳卒中患者の治療に関わることも多く、カンファレンスも合同で行っております。そのため血管内治療およびクリッピング術などの開頭手術も多く経験することが可能で、脳卒中に興味のある先生方も多くの症例を経験することができます。もちろん教育体制も整っており、カンファレンスでは多くの助言や指導を頂けるため、専門医の勉強を行うにはとても充実したよい環境であると思います。
その他、関連病院も本院から1時間以内に通える病院がほとんどで、更に症例数の多い活発な病院がほとんどです。単身赴任をされている先生方は少なく、家族との時間も大事に過ごすことが可能です。昔は疲労困憊で働く忙しい医師はかっこいいと思われていた時代もあったかと思いますが、時代とともに受け入れられ難くなっております。その点では、当科は当直回数も昔と比較して減少しており、労働環境も年々改善されているなど、医局員を大事に考えてくれる医局だと思います。
少しでも興味を持ってくださった先生がいらっしゃれば、是非とも一度見学にいらっしゃってください。
今後も多くの若い先生方とともに、雰囲気の良い医局で一緒に働けますことを心より願っております。

vol.001 藤原 英治先生

私は外科系志望を研修医早々から決断しておりましたが、研修医2年目の締め切りギリギリまで志望科を決められなかった事が今でも良く思い出されます。
数ある外科系の科から脳神経外科を選んだのは、
① その疾患特異性から、緊急、救急疾患がある事
② 腫瘍、血管外科、外傷、機能外科、脊椎、小児など分野が幅広く、また直達(開頭、脊椎、頸動脈狭窄)手術、血管内手術、神経内視鏡手術など術式も多岐に渡る事
主に上記2つが志望理由と考えております。

① については、外傷、脳卒中、一部の脳腫瘍などが代表的で、短時間で高度な判断が求められる事も多く、
当然、手術場も緊迫した様相になり、神経を擦り減らす事となりますが、そのような環境に身を置きチームの一員となる事で、一外科医として成長できると考えたからです。そして、患者さんを救うことでより一層の達成感を得ることができるからです。

② については、恐らく一生脳神経外科医であっても、全ての脳神経外科のサブスペシャリティ領域について習熟出来ないであろう程 多岐に渡っており、それが故に興味が尽きる事はありません。本病院においては、それぞれの専門分野のスペシャリストがいるために、その観点からの意見を鑑みて、症例毎に最良と思われる治療を行っており、「これだけ様々な手術があれば、この中の何か一つに夢中になれるであろう」と思う所存で、日々勉強させて頂いている所です。

私自身の苦い経験を申せば、研修医時代に 当院内の他施設見学に 行く機会があまりなかった為、自分の職場である脳卒中・脳神経外科の救急病棟(NCU)の場所がどこにあるか分からず、広い大学病院の中で迷子になったこともありました。
また、研修医時代に経験しなかった疾患、治療法も多く、当初は大分苦労しましたが、 そのような自分が現在何とかやっていけているのは、現職場、また関連施設で、厳しく、時に 温かい指導を頂いた結果であると考えております。

当病院は国内最大の病床数、そして、国内有数の手術件数を誇る病院であり、少人数で多忙ながらも充実した日々を過ごしている現状です。専攻医選択においては是非考慮すべき環境かと存じますので、皆様からの見学、
また御連絡をお待ちしております。
一緒に、脳神経外科医として働きましょう。