
側頭葉てんかんおよび腫瘍性てんかんにおける精神症状発現と
脳ネットワーク・分子生物学的背景の比較研究
本研究は藤田医科大学の医学研究倫理審査委員会で審査され、学長の許可を得て実施しています。
研究の対象
本研究の対象は、2020年1月から2034年3月31日までに藤田医科大学病院で、側頭葉や辺縁系領域(海馬・海馬傍回・帯状回など)の切除手術を受けた患者さんで、対象者の年齢制限はありません。
そのうち、
・慢性の非腫瘍性側頭葉てんかんで精神症状(うつ、不安、妄想、感情の変化など)を認める方
・海馬を含む神経膠腫(脳腫瘍)によりてんかん発作はあるが、精神症状をほとんど認めない方
の診療情報・検査結果・手術で得られた組織などを用いて解析します。
研究目的・方法・研究期間
側頭葉てんかんでは、うつ病や不安、人格変化などの精神症状を合併することがあります。一方で、海馬を含む脳腫瘍があり発作が頻回であっても、精神症状がほとんど出ない方もいます。この違いに着目し、「発作もあり精神症状も出る脳」と「発作はあっても精神症状が出にくい脳」を比較することで、精神症状が出てくる神経のしくみ(神経回路・分子の違い)を明らかにすることを目的としています。
研究方法
この研究は、藤田医科大学病院のみで行う観察研究です。
- 診療録(カルテ)に記録された情報
- 画像検査(MRI など)の結果
- 脳波検査(頭皮脳波、SEEG、術中 ECoG など)のデータ
- 精神症状に関する評価結果(うつ、不安などの質問票)
- 手術で摘出された組織を用いた遺伝子・たんぱく質の解析結果
研究期間
倫理審査委員会承認日 ~ 2035年3月31日
研究に用いる試料・情報の種類
本研究では、主に以下の試料・情報を使用します:
- 年齢・性別・身長・体重などの基本情報
- てんかん発作や精神症状に関する診療情報
- 術前・術後の画像検査結果(MRI、CT など)
- 長時間ビデオ脳波モニタリング、SEEG、術中 ECoG などの脳波データ
- 術前・術後の高次機能評価・精神症状評価(質問票など)の結果
- 手術で摘出された脳組織
- 組織から抽出した RNA/DNA を用いた遺伝子・たんぱく質発現解析や遺伝子多型の情報
外部への試料・情報の提供
本研究で得られた試料および情報は、藤田医科大学内でのみ使用し、他の施設や企業など外部の機関へ提供する予定はありません。
研究組織
本学の研究責任者
脳神経外科学講座 主任教授 廣瀬 雄一
研究分担者 医学部脳神経外科 准教授 中江俊介
研究分担者 医学部脳神経外科 臨床教授 大場茂生
研究分担者 医学部脳神経外科 講師 甲斐恵太郎
研究分担者 医学部脳神経外科 助教 公文将備
研究分担者 医学部脳神経外科 助教 小嶋大二朗
研究分担者 医学部医学科 スチューデントアシスタント 川瀬希依留
個人情報管理者 脳神経外科学 助教 公文 将備
除外の申出・お問い合わせ先
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先
〒470-1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ケ窪1-98
Tel:0562-93-9253
Fax:0562-93-3118
Email:neuron3@fujita-hu.ac.jp
藤田医科大学医学部脳神経外科学 公文将備
利益相反について
この研究は、企業等からの資金提供は受けていません。また、この研究に関連する企業と研究者等との間に、開示すべき利益相反はありません。