藤田医科大学 整形外科

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教授 藤田 順之

講座教授 藤田 順之

「独創一理」の精神を引き継ぐ整形外科医が一人でも増えることを期待しています。

藤田学園は、生化学者でもあった故藤田啓介先生が提唱した「独創一理」という建学の精神のもと、1964年に設立されました。「独創一理」とは、自分自身の創造力で新しい時代を切り開くという考え方です。その中で当講座は、初代矢部裕先生により1972年に開講され、1986年に故吉澤英造先生が第2代主任教授に、2002年から2019年まで山田治基先生が第3代主任教授を務められ、整形外科医局として着実に歩んで参りました。教育病院としては藤田医科大学病院を基盤とし、同じく教育病院であるばんたね病院とも連携しており、2020年4月には新たに岡崎医療センターが開院し、臨床の場が更に拡大致しました。現在同門数は170名を超えており、地域に根差した強固なネットワークを構築しています。

整形外科では、骨折、関節疾患、脊椎疾患、骨軟部腫瘍といった、多岐にわたる運動器疾患をとり扱い、治療は手術だけでなく、骨粗鬆症や関節リウマチなどに対しては内科的治療も行います。我が国は超高齢社会を迎え、運動器変性疾患や、骨粗鬆症に伴う骨折患者数は急増しており、整形外科の担う責任は益々大きくなっています。藤田医科大学病院では、各分野にエクスパートをそろえ、脊椎・脊髄科や救急科とも連携し、幅広く、高度な医療を展開し、近年では、手術件数は三つの科を合わせると2000件を超えています。研究機関としても基礎研究では軟骨、椎間板、黄色靭帯を標的とした分子生物学的研究を行い、臨床研究では超高齢社会における運動器変性疾患に関する新しい知見を発信し、また、先進医療を取り入れた橋渡し研究についても積極的に取り組んでいます。

さらに、我々の責務は、最良の医療や最新の研究成果を提供するだけでなく、数多くの優秀な人材を育てることにあります。藤田医科大学病院、ばんたね病院、岡崎医療センターに加え、他県の基幹病院とも提携し、優れた専門研修プログラムを準備しています。研究に対しても積極的に取り組んでいただき、リサーチマインドをしっかり培って欲しいと考えています。整形外科医を志望される研修医の先生方には、是非我々のプログラムを経験して頂き、我々と一緒に整形外科を楽しんでいただきたいと思います。「独創一理」の精神を引き継ぐ整形外科医が一人でも増えることを期待しています。