性別判定 マウス、ラット、ハムスター
:生後3〜4週齢になると、容易に「肛門と外部生殖器の距離(赤い矢印線)」と「外部生殖器の様子」で判定できる。メスは肛門と外部生殖器の距離が短く、外部生殖器の突出が少ない。オスは距離が長く外部生殖器の突出が大きく、また、精巣が下降していることから判定できる。幼弱な場合、特に出産後数日のものは、肛門と外部生殖器の距離、外部生殖器の突出の程度(メスでは小さく、オスでは大きい)あるいは乳房の数(メスでは乳房の数が5対、オスでは1対のみ)により判定することができる。
マウス
マウスの性別判定
♂ ♀
マウス新生仔の性別判定
(外部生殖器と肛門の距離が長いほうが♂)
ラット
ラットの性別判定
♂ ♀
スナネズミ
:マウスと同じ要領で行う。
ウサギ
:新生児の性別判定が難しいが、見分け方としては陰部と肛門の距離、陰門の形、および陰嚢痕の有無などによって判別する。成熟個体では、オスは生殖器近くの下腹部を指で圧迫すると陰茎(ペニス)が突出するので判別できる。
モルモット
:幼弱モルモットでは、生殖器の概観だけで雌雄を判別するのが難しい、オスでは、生殖器の近くの下腹部を指で圧迫すると陰茎(ペニス)が突出するので判別できる。成熟個体では陰茎の部分が隆起しているので、概観だけでも雌雄の判別は可能である。モルモットは、他の動物種と異なり、肛門と外陰部の距離が雌雄であまり変わらない。
モルモットの♂・♀ モルモットの陰茎