藤田保健衛生大学では、昨年に続き今年も新病棟の建築が着々と進んでいます。特に今年は本学園の開設以来のロゴ・マークも刷新され、今までの大学とは雰囲気が変わった印象を内外に与えています。特記すべきは大学病院としての役割を果たすために、臨床研究に力をいれる方向性が打ち出され、その意気込みを感じています。未来を見据え、新しい診療を展開するためには、その基礎となる臨床研究は必須の課題です。教室では各人が研究に対する意識を高めるような環境整備を行っています。臨床においても、一つの課題を皆で共有し、最適な答えを見出すというトレーニングを行っています。そのためにはコミュニケーションは極めて重要です。医学部学生には個別指導を基本とし、密度の濃い臨床実習を行っています。国民の健康を守るために、一人でも多くの産婦人科医師が育ってほしいという強い願いがあるからです。少子高齢化の時代、産婦人科医師の国民に対する期待は高まる一方です。産婦人科は妊娠、分娩だけでなく、がん、更年期、ホルモンなどの領域があり、そのテリトリーは膨大です。患者さん第一という私学として建学の精神を大事にしながら、日本国民だけでなく、世界に発信できるような医師の育成が私の切なる願いです。日本では人口が減少していることが明らかとなりましたが、愛知県は日本全国でも人口が増加している元気な地域です。10年後、20年後の日本を考えたとき、人口が増えているところではいろいろな症例も経験できます。藤田は経済的に活気ある地域にあり、さらに生まれ変わったばかりの新しい病院です。若い医師に活躍する舞台や夢を与えられる環境にあります。10年後の自分を意識して成長できる環境にあるのが、藤田保健衛生大学だと思います。夢の実現に向けてみんなで元気にがんばりましょう。

平成28年4月 藤井多久磨

藤井 多久磨 教授
Takuma Fujii