藤田医科大学 整形外科

治療内容
救急科

脊椎脊髄治療班メンバー
左より、神間(内科担当)、田島(統括)、吉田(骨盤外傷担当)、廣末(診療看護師)

救急整形外傷について

 私たち救急科は主に救急での整形外傷を担当し、内科系疾患を担当する救急総合内科と、外科系救急や中毒を担当する災害外傷外科の3科で救命救急センターの運営を行っています。当科は整形外科専門医だけでなく、総合診療を専門とする内科系救急医や診療看護師(nurse practitioner)も同じチーム内に在籍していることが特徴です。
年間約10000台の救急車搬送患者と約20000人のウオークイン患者の対応をする当院ERには、多くの外傷患者も運ばれてきます。整形外科分野では、四肢単独外傷だけでなく、頭部外傷や体幹部外傷を合併した整形外傷患者、あるいは感染症や電解質異常といった内科的急性期疾患を併発した整形外傷患者も多く、治療の優先順位を迅速に判断し、かつ迅速に治療してゆくという集学的な治療戦略が必要となります。こういった複数の分野にわたる外傷患者に対する整形外傷治療に当科はとくに力を入れています。
また、年間23万人が受傷する高齢者の大腿骨近位部骨折では、早期手術が患者の予後を改善することが明らかになっています。しかしながら、たいていの高齢者は何かしらの内科的合併症を有していることが多いため、今までは複数の内科に依頼しないとならないなど、実際は早期手術が提供できないというケースが多々ありました。3年半間に当科が発足してからは、チーム内の内科系救急医が患者の状態を心機能も含めて迅速に評価し、必要があれば治療も同時に開始して、早期手術を実現できるようになりました。最近では、ERに患者搬入後、最速30分で手術室に入室できる体制が整いました。搬入時の全身状態が悪い患者も含めて、直近400件の平均で手術待機日数が2.0日、粉砕の激しい骨折も含めて平均手術時間32分と、早期かつ短時間で低侵襲な手術を安全に提供しています。術後におこるさまざまな内科合併症に対しても、軽症の段階で対応していくために重篤化することが少なく、平均在院日数も17日と、以前より大幅に短縮しました。
また2019年からは骨盤骨折を専門とする吉田医師の赴任により、近隣病院からの転送患者も増え、月間4-5件の重症骨盤外傷手術も行っており、以前よりも高度な外傷にも対応できるようになりました。
しかしながら、全ての整形外傷に対応することはマンパワーや専門性の観点から当然不可能であり、整形外科や脊椎脊髄科のスタッフと協力しながら日々診療を行っております。2020年からは整形外科との人的交流も開始し、より密に連携をしながらONE TEAMで救急整形外傷に対応してゆく所存です。
救急科 教授 田島康介

両側寛骨臼骨折 受傷時レントゲン両側寛骨臼骨折 受傷時レントゲン

両側寛骨臼骨折 術後レントゲン両側寛骨臼骨折 術後レントゲン

側寛骨臼骨折3D-CT側寛骨臼骨折3D-CT

治療と担当医師のご案内

  • 上肢上肢
  • 膝関節膝関節
  • 股関節股関節
  • 脊椎脊髄脊椎脊髄
  • 骨軟部腫瘍骨軟部腫瘍