保健衛生学部リハビリテーション学科 Q&A

  • リハビリテーション学科では何を学ぶのですか?
    理学療法士と作業療法士になるための勉強をします。理学療法士と作業療法士は、重い病気にかかったり、交通事故などが原因で心身に障がいをおった人たちに対して、日常生活を取り戻すように治療・支援する専門家です。急速な高齢化が進む今、理学療法士・作業療法士は、病院だけでなく、社会の幅広い領域で必要とされています。本学科では、医療分野はもちろん、保健(疾病予防や健康増進)・福祉(施設や在宅での支援)の分野でも活躍できるように、講義、実習を通して学んでいきます。
  • 理学療法専攻と作業療法専攻の講義内容の違いについて教えてください。
    講義内容は、大きく3つに分かれます。
    科学的思考や、人間と生活との関わりについて学ぶ基礎分野(17単位)、体のしくみや心身の発達について学び、病気と障がいのなりたちについて学ぶ専門基礎分野(43単位)、そして理学療法もしくは作業療法について学ぶ専門分野(理学療法専攻78単位、作業療法専攻77単位)です(いずれも2020年度より実施のカリキュラム)。
    基礎分野と専門基礎分野の講義は、各専攻に関係なく、リハビリテーション学科の学生の共通科目です。よって、各専攻の講義内容で違ってくるのは、専門分野の科目のみとなります。
    理学療法専攻の専門科目には、疾患別の理学療法治療学や、運動療法学、物理療法学、義肢・装具学、動作分析論などが含まれています。
    作業療法専攻の専門科目には、精神障がいを含む疾患別の作業療法治療学や、革細工や陶芸など治療に用いる各種作業、スプリント製作実習などが含まれます。
  • 文系コース出身ですが、理系科目・専門科目の単位を取得できますか?
    専門の医学・医療の科目は、文系コース、理系コース、どちらの方にとっても、大学で初めて勉強するものばかりですので、文系コース・理系コースによって、基本的に単位取得の難易度は変わりません。専門科目の勉強に必要となる生物学・物理学などの理科の基礎科目も、高校で選択していないことを前提に、入学後、基礎分野の理系科目として講義を行いますので、文系コース出身者の方でも問題ありません。ただし、基礎分野の理系科目の講義は、一部の専門基礎分野の講義と並行しておこなわれることや、高校の3年間で学習する内容から選別した基本的な知識を半年という短い期間で履修することになります。しかし、出身が文系・理系どちらであるかということは成績には影響しませんし、単位の取得はどちらの出身であっても可能です。
  • 一般入試で第2志望の選択を考えています。第2志望よりも第1志望が優先されることはありますか?また、第2志望での合格者はどのくらいいますか?
    第1志望(例えば理学療法専攻)の補欠者に第2志望(作業療法専攻)がある場合は、作業療法専攻の第1志望志願者と同等に合否が判定されます。第2志望(作業療法専攻)に合格すると、第1志望(理学療法専攻)の補欠ではなくなるので、ご注意下さい。
    2022年度入学試験では理学療法専攻を第1志望受験され、第2志望の作業療法専攻に合格された方が44名いらっしゃいました。
    (2021年度/35名、2020年度/15名、2019年度/7名、2018年度/10名、2017年度/18名、2016年度/24名、2015年度/13名、2014年度/22名)
    「第2志望に合格できれば第1志望の補欠合格をあきらめてもよい」という方には、第2志望の選択をおすすめします。
  • 就職先は大丈夫ですか?病院に就職できますか?
    当学科では「100%完全就職支援体制」を実現しており、前身の専門学校時代から就職率はほぼ100%です(国家試験不合格者や卒業後の進路変更者を除く)。2021年3月卒業生においても、就職希望者に対する内定率・就職率はともに100%(理学56名/56名;作業48/48)でした。就職先の内訳としては、理学94%、作業94%が病院・医院であり、それ以外は一般企業や市役所でした。各専攻への求人数は、愛知県だけでも例年卒業生数の3倍を超えます。就職先での評価が高く、国家試験合格率もほぼ100%を維持している本学科への求人数は、今後も高い水準が期待されます。
    結婚・出産・育児などのライフステージに合わせて、勤務地の変更を希望する卒業生に対しても就職案内をおこなっており、行き届いた対応と喜ばれています。医学部を併設する大学であるため関連病院数も全国トップクラスであり、就職先としては、大学病院、一般病院、リハビリテーション専門病院、整形外科クリニック、精神病院、小児病院、児童福祉施設、介護老人保健施設、通所リハビリテーション施設、訪問リハビリテーション施設、在宅介護支援センターなど、様々な病院や施設があります。