学長からのメッセージ

新たな時代を切り拓く医療人を養成します

藤田医科大学 学長
湯澤 由紀夫

2023年に藤田医科大学は創立55年を迎え、建学の精神「独創一理」のもと、2022年4月にはFujita VISION 2030を定め、「その時、いちばん動ける藤田学園へ」をスローガンに、大規模災害、新興感染症パンデミックなど多くの社会課題に真正面から取り組んでいます。

本学で学ぶ強みのひとつは、4つの大学病院での最先端の実習経験や研究です。臨床を実践し学びの場である大学病院で特徴ある医療を展開しており、中心となる大学病院では2021年12月にJCI再認証を受け、国際水準の医療が推進されています。また、基幹災害拠点病院に加え、高度救命救急センターの認定を受けた現在、中部地区広域災害医療の拠点として、ドクターヘリや太陽光発電の導入を含めた「病院強靭化」に取り組み、学生全員の防災士資格取得も始まりました。

研究分野では、精神・神経病態解明センター、がん医療研究センター、国際再生医療センター、感染症研究センターなどで世界の医療の進歩に繋がる研究をしています。また、JST共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)が私立大学では2番目に採択され、産官学による健康な街づくりへの取り組みの基盤が出来上がり、さらに高度かつ先進性の高い研究と医療への実用化を最終目的とする文科省の橋渡し研究支援機関認定にむけて取り組んでいます。

「THE世界大学ランキング」ではこの数年、国内私立大学トップクラスという高い評価を受け、2022年6月にはTHEアジア大学サミットを日本で初めて開催いたしました。本学のメイン会場ではノーベル賞受賞者や国内外主要大学の学長や有識者が集まり、多くの社会課題の解決に向けて人材育成を含め、いかに大学が取り組むかについて議論いたしました。
その他、医療情報システムの改革も重要な課題です。国の医療DX2030を見据えて、臨床研究やヘルスケア領域への医療データの二次利用ができる基盤作りに取り組んでいます。

本学は、皆さん一人ひとりが自主的に考え、判断し、行動できる力を養う場であり、この時代のさまざまな変化に主体的に対応できる柔軟な考えを持つ知性と徳性とを兼ねそなえた医療人となるべく医療を学ぶ場です。社会に貢献し、新たな時代を切り拓く医療人を目指して、私たちと一緒にALL FUJITAで一丸となって歩んでいきましょう。