学長からのメッセージ

知を創造し地球規模の課題に果敢に挑戦する人材を育成します

藤田医科大学 学長
岩田 仲生

これからの日本は急激な人口減少となり25年後の2050年には4分の3に、さらに2100年頃には江戸時代レベルの3300万人前後になることが予測されています。エネルギー・資源、環境、貧困・格差、戦争など人類が立ち向かうべき課顕は山積しており、その中で藤田医科大学の果たすべき役割は明確であり「独創一理」の建学の精神を共有しその責務を果たしていきます。

そのために必要なことはグローバルな価値基準での卓越した学問以外ありません。新しい知を創造し工夫し実装する、それを学ぶため世界から学生が集結し、そしてその成果を社会に還元していく、これが大学存立の本源的な営みです。世界最先端の知の拠点で学ぶことが将来の社会貢献の礎となり選ばれる医療人となる必須の条件です。

本学は基礎医学研究者が創設した伝統から、研究を基盤に教育、臨床、社会貢献に絶え間なく取り組んでいます。研究は社会実装を常に視野にいれることを重視し2024年に文部科学省から大学としては全国で11校目の「橋渡し研究支援機関」に認定されました。特に医学系以外の異分野からのシーズを臨床開発までつなげる支援機能が高く評価されています。さらに重点研究領域として「精神・神経」、「がん」、「感染」、「再生医療」に注力し、基礎と臨床がワンルーフで研究を推進できる環境を整備して成果を上げています。「精神・神経」に関しては「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」に全国25大学の一つとして採択され唯一無ニのアカデミア創薬エコシステム確立を目指しています。「がん」に関してはガンゲノム解析を起点とし「アジア最先端のがん研究・治療拠点」を目指し様々な取り組みを展開しています。

私達は建学の精神を高く掲げ様々な課顕に果敢に挑戦していくことで人類の進歩の源である知を生み出し、世界中の様々な人々と連携しながら人材を育成し社会貢献を行っていきます。私達と共に学び育つことで社会を変革し光り輝く未来の主人公となっていきましょう。