研究

大学院保健学研究科2年生の新家功大さんの研究成果が、第56回日本臨床分子形態学会総会・学術集会一般発表の部で最優秀演題賞を受賞しました

ヒト虹彩由来iPS細胞を用いた光刺激反応性網膜細胞集合体の作製に成功

 大学院保健学研究科 臨床検査学領域 臨床検査学分野2年生の新家功大さんは、本学で樹立したヒト虹彩由来iPS細胞を用いて二次元眼組織化培養法※1(Self-formed ectodermal autonomous multi-zone;SEAM)の改変法を開発し、生理的に機能する光受容体を有する網膜神経系細胞※2および網膜色素上皮細胞※3への分化が可能であることを明らかとしました。この研究成果は、第56回日本臨床分子形態学会総会・学術集会(2024年9月28日、29日)において発表し、一般発表の部で最優秀演題賞を受賞しました。本研究は、文科省科学研究費基金 基盤研究(C)の支援を受けて実施されました。

用語解説

※1 二次元眼組織化培養法

原法は、大阪大学大学院医学系研究科(眼科学)の西田先生、林先生が開発した細胞自律的に眼全体の発生を再現できる二次元培養法(Self-formed ectodermal autonomous multi-zone;SEAM)。

※2 網膜神経系細胞

光に反応する視細胞以外に双極細胞、水平細胞、アマクリン細胞、神経節細胞の5つの神経細胞の総称。

※3 網膜色素上皮細胞

網膜神経細胞の下に存在し、視細胞に栄養を供給して維持させる役割を担う。