プレスリリース

藤田医科大学参加の大学・医療機関コンソーシアムが原子力機関(IAEA)と協定を締結

IAEAとして国際的に稀少な「大学コンソーシアムとの協定締結」


藤田医科大学を含む11の国内大学・医療機関からなるコンソーシアムは、国際原子力機関(IAEA)と核医学分野に関する協定を締結。11月29日にIAEA本部(オーストリア・ウィーン)で調印式が行われました。
本協定は、アジア・中東の途上国から核医学診療に関する人材育成のための受け入れを行うものであり、主な協定の内容は以下になります。

主な協定内容

(1)核医学の専門家のトレーニングにかかる協力
(2)臨床核医学および関連研究に関する会合およびワークショップ開催における協力
(3)核医学における大学からIAEAおよび加盟国への技術指導の提供
(4)関係する情報や成果の共有
 本学は東海地方では唯一の参加機関であり、日本核医学会 理事の放射線医学講座 教授 外山宏は、途上国の若手医師への教育に尽力することで、日本国内だけでなく世界的な核医学の発展に貢献しています。核医学の検査装置数、検査件数、取扱い疾患数、核医学専門医の数などが他の機関に比べ豊富であるといった、臨床研修に強い本学の特長を生かしたトレーニングを行っていく予定です。
今後の受け入れ体制については、各大学・医療機関の特長ごとに受け入れを分担し、幅広い人材育成につなげることなどを視野に、2019年2月に行われるコンソーシアムの会議にて取り決めていく予定です。
今回のようなIAEAと大学コンソーシアムとの協定は国際的に稀少なケースであり、日本の大学がアジア・中東の途上国の核医学発展に寄与することに、大きな期待が寄せられています。

コンソーシアム参加機関(11機関)※

大阪大学大学院医学系研究科,藤田医科大学医学部,北海道大学大学院医学研究科, 国際医療福祉大学,金沢大学医薬保健学域,京都大学医学部附属病院,国立がん研究センター,国立精神・神経医療研究センター,総合南東北病院,東北大学大学院医学系研究科,東京医科歯科大学

※2016年5月に大阪大学大学院医学系研究科・医学部附属病院とIAEA間で協定を締結し、核医学に関する人材育成のための受け入れ、国際ワークショップの開催等を実施。本コンソーシアムはその活動に協力している大学・医療機関によって構成される。