プレスリリース

介護・リハビリ支援ロボットの相談窓口を学内に開設

藤田医科大学(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)は、愛知県からの委託を受け、2023年度「介護・リハビリ支援ロボット相談窓口」を学内のロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センター〈略称:RSH・AATセンター〉に開設します。委託は2021年度、2022年度に続き3年連続となります。
相談窓口は、愛知県が2021年度から実施している「介護・リハビリ支援ロボット活用促進事業」の一環として開設。介護やリハビリテーション医療に関する高い専門性と豊富なノウハウを有する藤田医科大学リハビリテーション部門の専任コーディネーターが、県内企業に対する介護・リハビリロボットの開発・実用化支援や、利用側である医療・介護施設等のロボット活用、さらにはマッチング支援まで、開発側・利用側双方の相談に応じます。

相談内容の例

  • リハビリおよび介護現場の解決すべき課題やニーズについての情報提供
  • 関連機器の市場動向、既存品や競合製品についての情報提供
  • 企業の機器開発コンセプトや試作品に対するアドバイス
  • 開発中または製品化されている機器および企業シーズについての情報提供
  • 機器の導入で期待される効果に関する情報提供
  • 機器の導入および現場の活用に関するアドバイス  等

本学が本事業を通じて実用化を支援しているロボットの一つ、移動/移乗支援ロボット

■開設日
2023年6月6日(火)

■窓口受け付け時間
平日の午前9時30分~午後5時30分

■窓口設置場所
藤田医科大学ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センター
(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)

■相談料
無料

■相談・問い合わせ方法 
メールにてお問い合わせいただいた後、コーディネーターとの面談・ヒアリングを設定

相談対応者(コーディネーター) 藤田医科大学リハビリテーション部門

・教 授 大高 洋平(RSH・AATセンター長/機器コンセプトやユーザビリティ評価)
・教 授 田辺 茂雄(機器コンセプト評価・技術アドバイス)
・准教授 平野  哲(臨床アドバイス)
・准教授 小山総市朗(現場試用支援および臨床アドバイス)
・講 師 清野 溪(マッチング市場性評価)
・その他 本学リハビリテーション部門の理学療法士・作業療法士など


設置の背景

高齢化社会に伴う要介護者の増加に加え、新型コロナウイルス感染防止対策による業務増などで、介護業界の人材不足はますます深刻になっています。介護職員や自宅介護者の負担を軽減するため、政府はロボットやICTの導入を積極的に推進しており、介護においてテクノロジーが大きな役割を担うことが期待されています。
本学は、かねてよりトヨタ自動車をはじめ、中部電力やNTTなどさまざまな企業や自治体と連携し、介護・リハビリを支援する活動支援機器の開発・社会実装に先駆的に取り組んでまいりました。これらの知見を活かし、本事業を通じて介護現場のニーズをふまえた機器開発や導入を進めることにより、介護者の負担軽減や高齢者の自立支援、健康寿命の延伸、さらには愛知が誇るものづくり産業の発展に寄与していきたいと考えます。

藤田医科大学ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センターについて

ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センターは、高齢者がロボットの支援を受けて生活することを想定した実証研究施設です。ここでは生活支援ロボットや車いす型の移乗ロボット、歩行支援ロボットなどさまざまなロボットや活動支援機器を配備。日本の住宅事情に合わせた住空間デザインを含め、高齢者の安心安全な在宅生活を可能にするロボット研究を産官民学連携で行っています。