プレスリリース

【2025年度愛知県委託事業】介護現場の負担軽減に向けて 介護・リハビリ支援ロボットの相談窓口を学内に開設

開発側・利用側のマッチング支援を含め、双方の相談に対応~ 

藤田医科大学は6月12日、愛知県からの委託を受け、2025年度「介護・リハビリ支援ロボット相談窓口」を学内のロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センターに開設しました。委託は2021年度から5年連続となります。
相談窓口は、愛知県が2021年度から実施している「介護・リハビリ支援ロボット活用促進事業」の一環として開設。介護やリハビリテーション医療に関する高い専門性と豊富なノウハウを有する藤田医科大学リハビリテーション部門のコーディネーターが、県内企業に対する介護・リハビリロボットの開発・実用化支援や、利用側である介護・医療施設等のロボット活用、さらにはマッチング支援まで、開発側・利用側双方の相談に応じます。
■窓口開設日 2025年6月12日(木)
■窓口受付時間 平日の午前9時30分~午後5時30分
■窓口設置場所 藤田医科大学ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センター(藤田医科大学病院内)
■相談料 無料
■相談方法 電子メール(cent-rsh@fujita-hu.ac.jp)にてお問い合わせいただいた後、
コーディネーターとの面談・ヒアリングを設定
 

〈相談内容の例〉

  • 介護・医療現場等の解決すべき課題やニーズについての情報提供
  • 関連機器の市場動向、既存品や競合製品についての情報提供
  • 企業の機器開発コンセプトや試作品に対するアドバイス
  • 開発機器の試験や実用化に関するアドバイス
  • 開発中または製品化されている機器及び企業シーズについての情報提供
  • 機器の導入で期待される効果に関する情報提供
  • 機器の導入及び現場の活用に関するアドバイス  等

〈支援内容の例〉

  • 開発企業と機器導入・活用の意向がある介護・医療施設等のマッチング支援
  • 開発企業と機器開発・改良につながるシーズを有する他企業のマッチング支援
  • 実際の現場での機器試用ならびに運用支援
  • 現場導入・活用に向けた問題解決支援

 

〈相談・支援対応者(コーディネーター) 藤田医科大学リハビリテーション部門〉

  • 教 授 大高 洋平(機器コンセプト・ユーザビリティ評価)[ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センター長/医学部リハビリテーション医学講座主任教授/七栗記念病院長]
  • 教 授  田辺 茂雄(機器コンセプト評価・技術アドバイス)
  • 教 授  平野 哲(臨床アドバイス)
  • 准教授 小山 総市朗(現場試用支援・臨床アドバイス)
  • 講 師 井伊 卓真(現場試用支援・臨床アドバイス)
  • 講 師 太田 晧文(現場試用支援・臨床アドバイス)
  • 講 師 清野 溪(マッチング市場性評価)
  • 助 教 土山 和大(現場試用支援・臨床アドバイス)

〈設置の背景〉

高齢化社会に伴う要介護者の増加で、介護業界の人材不足は一層深刻化しています。政府は、介護職員や自宅介護者の負担軽減に向け、ロボット及びICTの導入を積極的に推進しており、今後はますますテクノロジーが人材不足を補う役割を果たすことが期待されています。
本学は、かねてよりトヨタ自動車をはじめ、中部電力やNTT、豊明市などさまざまな企業や自治体と連携し、介護・リハビリを支援する活動支援機器の開発・社会実装に先駆的に取り組んでまいりました。これらの知見を活かし、本事業を通じて介護現場のニーズをふまえた機器開発や導入を進めることにより、介護者の負担軽減や高齢者の自立支援、健康寿命の延伸、さらには愛知が誇るものづくり産業の発展に寄与していきたいと考えます。
 

〈藤田医科大学ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センターについて〉

 ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センターは、高齢者がロボット等の活動支援機器の支援を受けて生活することを想定した実証研究施設です。ここでは生活支援ロボットや車いす型の移動・移乗支援ロボット、歩行支援ロボットなどさまざまな活動支援機器を配備。日本の住宅環境に合わせた生活空間デザインを含め、高齢者の安心安全な在宅生活を可能にする活動支援機器に関する研究を産官民学連携で行っています。