成人看護学分野

分野の紹介

成人看護学は、人のライフサイクルにおいて、最も幅広い年齢層の成人期にあり、あらゆる健康レベルの人を対象としています。講義・演習は1年次の「成人看護学概論」にて成人期の特徴や成人看護の役割を理解し、2年次の「成人クリティカル・周手術看護方法論」、「成人セルフケア方法論」、「成人がん・難病・ターミナル看護方法論」にて、様々な健康障害にある成人期の患者さん・ご家族に対する看護を学びます。3年次の「成人看護学演習」では学んだ知識と技術を組み合わせて、事例の患者さんや家族の看護にどのように活かしていくのか、グループで学び合い学修をすすめていきます。その後の「成人看護学実習(クリティカル・周手術)」と「成人看護学実習(セルフケア)」における病院実習では、患者さん・ご家族とかかわり、身体・心理・社会面を理解しながら、対象に合わせた看護を展開します。さらに4年次では、成人期の患者の看護に関するテーマを選定し、疾患と共に生活する成人期の患者・家族の理解と関わり方、教育方法などを探求し、論文にまとめていく過程を通して、研究の楽しさ・意義を感じて、自発的に研究を進め、看護を追究できるような教育を目指しています。

分野の取り組み

急性期看護の学修では、命にかかわる危険がある患者さんを観察し、今どんな看護が必要なのか見極め、適切なケアを迅速に判断できる能力を育成しています。例えば、講義や演習では、実際の状況を再現した場面を体験します。その体験を通して仲間と学び合い、高め合い、支え合い、認め合い共に成長する学修を行っています。そのために新しい教材や教育方法の開発を行っています。
慢性期看護の学修では、治療や経過が長期におよぶ患者やその家族に対し、病気を自ら管理していくための支援方法として患者教育の演習を行っております。演習では患者教育だけではなく看護技術として血糖測定演習も行い、患者さんが感じる痛みを体験し患者・家族の理解の促進につながるよう支援しています。
成人看護学分野では、看護援助方法の習得に向けた演習やセルフトレーニングの活用によって、さまざまな場や状況において臨床判断と実践できる看護師の育成を目標に、看護実践能力、特に臨床判断能力の向上を目指した教育・研究に取り組んでいます。

分野のメンバー

  • 教授  中村 小百合(分野長)
  • 准教授 加藤 睦美
  • 講師  織田 千賀子
  • 講師  浅岡 裕子
  • 助教  近藤 彰
  • 助教  影浦 直子
  • 助教  堀田 由季佳
  • 助手  桂川 清多