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第83回保健学セミナーのお知らせ

大学院保健学研究科 第83回保健学セミナーのお知らせ

藤田医科大学大学院 保健学研究科 保健学専攻では、6領域の大学院生が共に集まり、領域横断的に視野を広げ最新のトピックスを学ぶため、各分野の第一線で活躍されている学内外の先生や著名な研究者を講師に招聘した「保健学セミナー」を開催しています。
今回の第83回保健学セミナーは、リハビリテーション学領域の企画担当で開催いたします。
演題 医療エビデンスの創出と活用:リハビリテーションを具体例として
演者 浜松医科大学 医学部 医学科 教授
田中 悟志 先生
日時 2021年5月14日(金)18:00~19:30
場所 Web開催

ご講演要旨

 科学的な方法で得られたエビデンスを目の前の患者の医療に適用していくための手続きとして「根拠に基づく医療(evidence-based medicine, EBM)」が推奨されています。本講義では、まずEBMの基本、そして質の高いエビデンスを創出するための新しい試み(Registered Reports)について解説します。また、目の前の患者に対しエビデンスに基づいた知見や介入法が本当に有効であるかどうかを知るためには、実際にその患者に対して実施してみなければわからないケースが多いという点も注意しなくてはなりません。特に、リハビリテーションにおける患者の持つ症状、認知機能、運動機能、性格等の大きなバラつきを踏まえれば、グループ実験デザインで得られた知見が目の前の患者に何の疑いもなく当てはまるという保証はありません。その点に関して、シングルケース・デザインの有効性について解説を行う予定です。

今回、ご講演いただく田中 悟志先生は、上智大学をご卒業された後、総合研究大学院大学にて博士課程を修了されました。日本学術振興会特別研究員(生理学研究所)を経て、米国NIHにて、日本学術振興会海外特別研究員としてfMRIを用いた脳機能の研究やTMStDCSを用いた脳機能修飾に関する研究に従事されました。帰国後は科学技術振興機構 研究員(東京大学)、生理学研究所 特任助教、名古屋工業大学 テニュア・トラック准教授を経て、2014年に浜松医科大学医学部医学科に准教授として着任後、2021年に教授に就任され、近年はリハビリテーションにおける動機づけを主に研究されています。

田中先生は心理学、神経科学、行動医学をご専門とされ、脳機能修飾に関わるこれまで研究では数々の論文を出版され、現在も非常に多くの論文から引用されています。また、基礎研究の成果を、リハビリテーションをはじめとした臨床へ応用する研究においても非常に著名な先生です。ご講演では今までのご経験をもとに、医療エビデンスの創出および、それらのエビデンスの個別事例への活用についての話題を伺えると思います。

大学院生はもとより、学部学生や教職員の皆様で関心のある方のご来聴をお待ちしております。


大学院保健学研究科長 金田 嘉清

 
問合わせ:武田 湖太郎(059-252-2744  ktakeda@fujita-hu.ac.jp