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第87回保健学セミナーのお知らせ

大学院保健学研究科 第87回保健学セミナーのお知らせ

藤田医科大学大学院 保健学研究科 保健学専攻では、6領域の大学院生が共に集まり、領域横断的に視野を広げ最新のトピックスを学ぶため、各分野の第一線で活躍されている学内外の先生や著名な研究者を講師に招聘した「保健学セミナー」を開催しています。
  今回の第87回保健学セミナーは、看護学領域の企画担当で開催いたします。

演題 

看護理工学アプローチによる褥瘡再発予防

演者

藤田医科大学 保健衛生学部 社会実装看護創成研究センター センター長
須釜 淳子 先生

日時 2022年1月14日(金)18:00~19:30
場所 Web開催

ご講演要旨

 褥瘡は世界的な健康問題のひとつである。褥瘡によって生活の質は低下し、死亡率、在院日数、医療費の増大にもつながる。日本の病院の褥瘡有病率は0.80~2.81%(日本褥瘡学会、2016年調査)であり、欧米6~18.5%(国際ガイドライン2019)と比べ低い。これは、予防・管理ガイドランの普及と国の褥瘡対策に係る診療報酬によるものが大きいと考える。その一方、褥瘡再発、特に寝たきり高齢者における同一部位での再発率は高く、当研究室の調査では約30%であった。褥瘡再発は高齢者の心身に悪影響を及ぼすだけでなく、看護・介護をする職員・家族のケアに対する意欲を低下させる。本講演では褥瘡再発の実態、再発要因、予防ケアについてのこれまでの取り組みを紹介する。
 今回ご講演いただく須釜 淳子先生は、1985年に千葉大学看護学部をご卒業後、金沢大学医学部附属病院に3年間看護師として勤務し、その後金沢大学医療技術短期大学部・助手を経て、2006年4月~ 金沢大学医学部保健学科看護学専攻・教授(現在 医薬保健学域保健学系看護科学領域)、2016年8月~金沢大学新学術創成研究機構先端的ヘルスケアサイエンスユニット・ユニットリーダーを務め、本年4月より藤田医科大学保健衛生学部社会実装看護創成研究センター・センター長としてご活躍頂いております。
 ご専門の研究分野は創傷看護学であり、現在、看護理工学会理事長、看護実践学会理事長、日本看護科学学会理事、日本創傷・オストミー・失禁管理学会副理事長、日本創傷治癒学会理事、日本褥瘡学会理事を務めてみえます。
 ご講演ではこの領域の第一人者である須釜先生より、褥瘡予防・管理を中心に、最新かつ多角的視点から興味深い話題を伺えると思います。
 
 大学院生はもとより、学部学生や教職員の皆様で関心のある方のご来聴をお待ちしております。
 
大学院保健学研究科長 金田 嘉清 
 
問い合わせ:林 睦晴(0562-93-2509  muhayasi@fujita-hu.ac.jp)