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第89回保健学セミナーのお知らせ

大学院保健学研究科 第89回保健学セミナーのお知らせ

藤田医科大学大学院 保健学研究科 保健学専攻では、6領域の大学院生が共に集まり、領域横断的に視野を広げ最新のトピックスを学ぶため、各分野の第一線で活躍されている学内外の先生や著名な研究者を講師に招聘した「保健学セミナー」を開催しています。
今回の第89回保健学セミナーは、リハビリテーション学領域の企画担当で開催いたします。

演題 高齢者の生活を支えるAI・ロボット技術の活用
演者
国立長寿医療研究センター 健康長寿支援ロボットセンター
ロボット臨床評価研究室長
加藤 健治 先生
日時 2022年10月7日(金)18:00~19:30
場所 Web開催 

ご講演要旨

 近年における少子高齢化の進展や福祉人材の不足にともなって、高齢者の生活や活動を支えて介護者の負担軽減を図るためのICT・ロボット技術の開発が進んでいます。本セミナーでは、初めに、移乗・排泄・入浴をはじめとする様々な介護現場において活用されているロボット技術を取り上げて、その特徴や介護施設での応用例とともに、介護負担・業務変容に関するこれまでの実証実験に関する取り組みについて紹介します。次に、AI・ロボット技術の社会実装を加速させるための取り組みとして、開発者のシーズを高齢者の多様な生活の場に適合させるための新しい実証フィールドの設計や、多様な生活を適応自在に支えるための次世代ロボット開発に関するコンセプトについて紹介します。

 今回ご講演いただく加藤健治先生は、慶應義塾大学理工学部生命情報学科をご卒業後、修士課程を同大学院基礎理工学専攻、博士後期課程を総合研究大学大学院生命科学研究科にて修了されました。博士後期課程在学中には学術振興会特別研究員(DC2)として、修了後は博士研究員として生理学研究所に勤められ、脳梗塞モデル動物において大脳皮質運動野と麻痺した筋肉とを人工的にコンピュータを介して神経接続する研究で活躍されました。その後、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室 特任助教を経て、2017年より国立長寿医療研究センター 健康長寿支援ロボットセンター ロボット臨床評価研究室長に着任され、高齢者や介護者を対象にした生活支援ロボットの開発や実証研究を進められています。2021年までAMEDロボット介護機器開発・標準化事業に従事され、現在は内閣府ムーンショット型研究・活力ある社会を創る適応自在AIロボット群の社会実装研究に従事されています。
 ご講演では、近年発展しているAIやロボット技術の社会実装に関わる興味深いお話を伺えると思います。大学院生はもとより、学部学生や教職員の皆様で関心のある方のご来聴をお待ちしております。
 
大学院保健学研究科長 金田 嘉清
                                                                                                                                                                  問い合わせ:武田 湖太郎(ktakeda@fujita-hu.ac.jp)