プレスリリース

2021年4月1日より高度救命救急センターに指定されます

藤田医科大学病院は、新型コロナウイルス重症患者を含めた特殊疾患に対する治療実績が高く評価され、2021年4月1日(木)付けで愛知県より高度救命救急センター※に指定されます。県内では愛知医科大学病院に続いて2カ所目、全国では43カ所目となります。
※高度救命救急センターは 3 次救急を担う救命救急センターの中でも、広範囲熱傷や指肢切断、急性中毒等 の特殊疾患に対し、高度な 救急医療を提供できる病院として厚生労働省が定め、県が指定するものです。

新型コロナウイルス重症患者を積極的に受け入れ

1979年に3次救急病院に指定された当院は、地域医療の砦として 24時間365日すべての患者さんを受け入れる「断らない救急」を実践してきました。心血管救急、脳神経救急、外傷、熱傷、中毒の専門医が24時間常駐する救急応需体制 は、全国でもトップレベルといえます。新型コロナウイルス感染症の治療においても、体外式膜型人工肺「ECMO(エクモ)」を備え、愛知県内の重症患者の約20%を受け入れるなど中心的な役割を果たしています。

「ECMOカー」を今夏導入予定。「ドクターカー」とのW体制で救命率向上へ

「ドクターカー 」の基地病院として、緊急時には医師と看護師が 救急現場に駆け付ける病院 前 診療の 体制も整っています。さらに感染第4波の到来に備えて、今年の夏には補助循環装置を装着したまま重症患者を搬送できる「 ECMOカー」を配備予定。これにより広域からの新型コロナ重症患者の搬送も可能になります。緊急性が高い場合は「ドクターカー」、重症度が高い場合は「ECMOカー 」と使い分けることで、さらなる救命率の向上が期待できます。

県全体の救急医療への貢献をめざして

岩田充永センター長

高度救命救急センター長は、引き続き岩田充永センター長が務めます。岩田センター長は、「愛知県内にある 24 の救命救急センターでは、いまも新型コロナウイルスとの闘いが続いています。当センターが各病院と連携し、重症感染者の受け入れやICUの病床不足などをカバーすることで、愛知県全体の救急医療体制の向上に貢献してきたいと考えます」と話しています。