座談会① — 男性の育休取得
~リアルな声から見える、育児と仕事の両立とは~
近年、男性の育児休業取得に関心が高まっています。しかし、「実際にどんな風に過ごすの?」「職場の理解はあるの?」「取得中は何をしていたの?」といった疑問の声も多く聞かれます。
そこで本学では、多様な働き方の推進を目的に、男性職員の育児休業取得を後押しするための座談会を開催しました。実際に育休を取得した4名の職員が参加し、それぞれの体験や感じたことを率直に語り合いました。


育休を取ろうと思ったきっかけ
福本さん「3人の子どもがいますが、1人目のときは里帰り出産だったため育休は取りませんでした。ただ、産後に妻が体調を崩し、有休を20日ほど取りました。その経験から、2人目と3人目では育休を取りました。育休中は主に夜間の育児対応と上の子のお世話をしていました。」
大林さん「福本さんと同じで、2人目の出産時、上の子の世話をどうするかが課題でした。妻の入院中や退院直後の不安定な時期を考え、育休を取得する決断をしました。」
井原さん「短い期間でしたが、妻の体調回復や家事・育児への集中のため、1か月の育休を取りました。」
福本さん「自分の時は復職するタイミングで退職する方がいたので、仕事を思い出す必要がある中で、新しい領域の仕事も覚える必要があったので、少し大変でした。」
瀧下さん「自分も、仕事覚えているかな~というのもそうですが、周囲の方は以前のように仕事ができる前提で接してくれるので、そのギャップに悩みました。」
井原さん「復職後は意外と困らなかったです。一か月だけだったというのもあるかもしれませんが、新しい仕事が増えたわけでもないので。」
育休中のリアルな生活
大林さん「僕の場合は奥さんより出勤時間が早いので、保育園の送迎が妻任せになっています。家を出る時間になっても着替えが終わらないなど、スーパーストレスフルな中、よく頑張ってくれているなと、妻にはとても感謝しています。また、子どもの発熱時に“どちらが休むか”の問題もあります。ワンオペで2人見るみたいなこともありましたが、育休期間で育児経験を積んだおかげで乗り越えることができました。」
福本さん「家族全員が体調不良のときは最悪でした。一度、家族が一斉に感染性胃腸炎に罹ったことがあり、手伝いを呼びたくても、感染のリスクがあるので頼めない状況で、体調不良の中、子供たちの世話もしなくてはならない時が本当に大変でした」
育休を取って感じた変化と課題
瀧下さん「想像以上に子育てにはお金がかかるなあ、と実感しています。その分ちゃんと稼ぐためにも、スキルアップの必要性を強く感じるようになりました。」
大林さん「めちゃくちゃ分かります!!学童や習い事など今後の出費を考えると、このままではまずくないか?と不安になることもありますよね。先を見据えた準備が必要ですね。」
これから育休を考えている人へ
福本さん「迷ったら取るのがおすすめです。あとは奥さんとよく相談して、家庭環境を考慮して、取得期間も決めてください。2人目3人目の場合はぜひ上の子のためにも取ってあげてほしいです。生まれたらそれで終わりではありません。育休中の大変さもありますし、復帰後の大変さもあるので、育休を活用して、うまく軌道に乗ってほしいです。育休を取った人に相談できるといいですね。」
瀧下さん「何が起こるか分からないので、とりあえず取ってみてほしいです。育休の日数は各家庭環境で変わってくるとは思いますが、とりあえず取る方向で話を進めるのが一番いいと思います。本学では、どれくらい育休を取るのか事前に計画を出しますが、日数の変更はいつでもできますよ。うまく調整できるといいですね。」
井原さん「取れる環境があるなら取ることをお勧めします。最近は協力してくれる人が多いです。まずは相談するところから始めたらいいと思います。育休を取ってよかったと思う瞬間は、後から必ず来ます。」
大林さん「個人的には育休取得している間とても楽しかったので、ぜひ取ってほしいなと思います。振り返るとあんなに家族で過ごせる時間は今のところ育休期間中だけでした。今は精々2~3日の連休くらいしかみんなで過ごせません。新生児の育児をできたのも大きな経験になりました。迷われているのであれば是非取得していただきたいです。」
このように座談会では、実際に育休を取得した男性職員たちのリアルな体験が共有されました。家庭の状況はそれぞれ異なりますが、「育休を取ってよかった」という声が多く聞かれました。今後も働きやすい職場環境づくりに努めてまいります。
※この座談会は、藤田医科大学病院内に所属する職種の異なる男性職員4名にご協力いただきました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。

大林さん「業務の引継ぎや書類の準備が不安でした。女性の場合は“出産予定日の何週間前から産後休暇”と休暇に入る日程が予め決まっておりますが、男性は出産した時点で育休を取得することになります。そのため、いつから育休を取れるのか、明確な日程が決まっていないため、自分が担当している患者さんの退院計画などの情報をどのタイミングで誰に引き継ぐかが大きな課題でした。また、手続きの進め方もよく分からず不安でした。」
福本さん「基本は妻の体調回復を最優先に行動していました。なので、夜は自分が赤ちゃんの世話と家事を担当しました。沐浴も一人だと手が回らないので。育休の取得期間は家庭の状況によるので、夫婦で相談して決めるのが良いと思います。自分の場合は、3か月すると自分たちも寝られるようになってきたので、2人目からはそれを目安に育休期間を決めていました。」
大林さん「家事・育児は“フェア”にやることを意識しています。」
瀧下さん「“育休を取って当たり前”という雰囲気づくりが必要ですよね。育休を取得したくても、最初の一人となると、不安が大きくなりますから。」
