プレスリリース

新型コロナウイルスワクチン EXG-5003の第Ⅰ/Ⅱ相試験の実施について

藤田医科大学は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発」課題に採択され、米国エリクサジェン・セラピューティックス社 (Elixirgen Therapeutics, Inc.)が開発を進めるRNAワクチンEXG-5003の第I/Ⅱ相試験を行うことになりましたので、お知らせいたします。

EXG-5003は、既に臨床試験が進んでいる各種RNAワクチンの技術を基盤としつつ、温度に依存した自己複製能力を兼ね備える、新規の皮内投与型ワクチンです。エリクサジェン・セラピューティックス社は現在、EXG-5003の前臨床試験を進めると共に、本臨床試験に用いるためのワクチン製剤の製造準備を行っています。これらの過程の全てで安全性が確認されれば、2021年第一四半期に本試験による被検者へのワクチン投与を開始する予定です。

本試験は、健康成人を対象としたEXG-5003の二重盲検プラセボ対照第I/Ⅱ相臨床試験です。まず低用量より開始し、安全性が確認され次第次の用量に進む、用量漸増コホートデザインにより安全性に最大限配慮しています。本試験により、EXG-5003の安全性と免疫原性を確立し、第Ⅲ相臨床試験(企業治験)に繋げることを目指します。

藤田医科大学について

 藤田医科大学病院では、ダイアモンド・プリンセス号の乗客・乗員を岡崎医療センターで受け入れて以来、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の診療に積極的に取り組んでおり、その知見を日本から初めて米国医学誌ニューイングランドジャーナルオブメディスンに発表しています。また、COVID-19の治療薬候補であるファビピラビルの特定臨床研究を行うなど、日本の新型コロナウイルス対策に貢献しています。

エリクサジェン・セラピューティックス社(Elixirgen Therapeutics, Inc.)について

 ■エリクサジェン・セラピューティックス社(Elixirgen Therapeutics, Inc.)について
米国メリーランド州ボルチモアに本社を置くバイオテクノロジー企業です。EXG-5003の最初の治験を藤田医科大学で開始することを契機として、ワクチンの日本での優先的な開発と供給の準備を進めています。

<エリクサジェン・セラピューティックス社ウェブサイト>
https://elixirgentherapeutics.com