プレスリリース

中部地方で初
肺移植術の1例目を実施しました

藤田医科大学病院の肺移植チームは、10月12日に当院第1例目、中部地方では初となる肺移植術(脳死左片肺移植)を実施し、無事、成功しました。

患者さんは東海地方にお住まいの60歳代男性で、9年前から肺が線維化をきたす原因不明の疾患「特発性肺線維症」により呼吸不全が進行。肺移植の適応となり、2021年10月に当院で移植待機登録をしました。今回、適合するドナーが出現したことで、呼吸器外科の星川康教授の執刀により、6時間43分に及ぶ移植手術を行いました。患者さんは現在、ICUにおいて慎重に管理しており、容態は安定しています。

当院は2020年12月、中部地方で初、全国では11施設目となる肺移植実施施設に認定されました。これまで中部地方に肺移植の実施施設はなく、移植を希望される患者さんは遠方の実施施設を頼らざるをえませんでした。当院で肺移植の適応評価から待機登録、移植術まで一貫して行うことができるようになったことで、患者さんの負担軽減およびこの地域における移植医療の向上に寄与できると考えます。