肥満の人は「ゆっくり食べるように」と指導されますが、科学的な裏付けには不明な点が多いといえます。そこで飯塚勝美教授を中心とする研究グループは、食事のテンポが食事時間や咀嚼回数に与える影響を調査。実験では、メトロノームのリズム(遅い、通常、速い)に合わせてピザを食べ、食事時間、咀嚼回数、口に運ぶ回数を測定しました。その結果、遅いリズム(40bpm)で食事時間、咀嚼回数、口に運ぶ回数が増加し、速いリズム(160bpm)ではその影響が小さいことが分かりました。食事時間は咀嚼回数や口に運ぶ回数と関連し、BMIや咀嚼テンポとは関係がありませんでした。この研究により、咀嚼回数を増やして一口の量を減らし、ゆっくりとしたテンポの音楽を聴きながら食事することが肥満予防に有効だと考えられます。今後は、複雑な食事や食べる順番が与える影響についても検討される予定です。
研究者
医学部 臨床栄養学
飯塚勝美 教授
et al.


