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大腸カプセル内視鏡の有効性・安全性・受容性に関する全国多施設共同前向き研究の解析結果

  • 先端光学診療学
全国44施設1,006人の患者の臨床データを収集し、大腸カプセル内視鏡の有効性・安全性・受容性を解析しました。海外では様々な腸管洗浄法での大腸カプセル内視鏡の成績が報告されていますが、日本での大規模な多施設共同研究はこれまでになく、今回が初となります。解析結果は、大腸全体を観察できた割合86.1%、腸内の洗浄度が「適切」と評価された割合66.5%、ポリープの大きさが6mm以上の場合の感度92%、10mm以上の場合89%、有害事象はカプセルの滞留が0.2%という結果で、大腸カプセル内視鏡が比較的高い精度と安全性を持つことが示されました。加えて、次回も本検査を希望する被験者は63%に上り、高い受容性が明らかになりました。大腸カプセル内視鏡は大腸内視鏡と比べて苦痛や羞恥心がほとんどないことから、通常の大腸内視鏡検査が困難なケースでの活用や大腸検査の受診率向上が期待されます。

研究者

医学部 先端光学診療学

大宮直木 教授

et al.

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