本学小児科学の研究グループは、脳神経内科学との共同研究により、2013年以降、中枢神経感染症の脳脊髄液からヘルペスウイルスDNAを検出し、解析を行ってきました。
解析の結果、2019年以降、帯状疱疹ウイルス(VZV)DNA陽性の無菌性髄膜炎患者が高齢者を中心に増加していることを世界で初めて発見し、帯状疱疹だけでなくVZV再活性化に伴う中枢神経感染症も増加傾向がみられることを示唆しました。この発見は、2025年に定期接種化された帯状疱疹ワクチンが帯状疱疹のみならず無菌性髄膜炎の予防にも有効である可能性を示すもので、今後は高齢化社会におけるVZV関連疾患のワクチン効果の検証や予防戦略の構築が求められます。
解析の結果、2019年以降、帯状疱疹ウイルス(VZV)DNA陽性の無菌性髄膜炎患者が高齢者を中心に増加していることを世界で初めて発見し、帯状疱疹だけでなくVZV再活性化に伴う中枢神経感染症も増加傾向がみられることを示唆しました。この発見は、2025年に定期接種化された帯状疱疹ワクチンが帯状疱疹のみならず無菌性髄膜炎の予防にも有効である可能性を示すもので、今後は高齢化社会におけるVZV関連疾患のワクチン効果の検証や予防戦略の構築が求められます。
研究者
医学部 小児科学
吉兼綾美 助教
医学部 小児科学
三浦浩樹 講師
医学部 小児科学
吉川哲史 教授
et al.


