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パーキンソン病における髄液GPNMB:
加齢およびミクログリア活性化との関連の可能性

  • 精神・神経
  • パーキンソン病

本研究では、脳脊髄液中の糖タンパク質GPNMBのパーキンソン病との関連性を検討することを目的として、パーキンソン病患者118名と神経疾患の既往がない健常対照者40名を対象に、脳脊髄液中のGPNMB濃度を測定し、両群間で比較を行いました。さらに、パーキンソン病群においては、各種の臨床指標や、血液および脳脊髄液中の他のバイオマーカーとの関連性についても解析を行いました。その結果、パーキンソン病患者では脳脊髄液中のGPNMB濃度が有意に高く、年齢、運動障害および認知機能障害の重症度、ならびにミクログリア活性化の指標とされるsTREM2濃度との有意な相関が認められました。これらの知見は、髄液中のGPNMBはパーキンソン病における加齢、疾患重症度、神経炎症の状態を反映する有用なバイオマーカーとなり得ることを示唆しています。

研究者

医学部 脳神経内科学

朱夕陳 研修生

医学部 脳神経内科学

水谷泰彰 准教授

医学部 脳神経内科学

渡辺宏久 教授

et al.

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