プレスリリース

藤田とTOYOTAが共同開発したリハビリロボがロボット大賞を受賞

2018年10月12日(金)藤田医科大学医学部リハビリテーション医学Ⅰ講座 才藤栄一教授(統括副学長)がトヨタ自動車(株)と共同開発した「ウェルウォーク WW-1000」が第8回ロボット大賞を受賞いたしました。
ウェルウォークWW-1000
 

ウェルウォークWW-1000 概要

脳卒中などによる下肢麻痺者を対象とする、リハビリテーション支援ロボット。運動学習理論に基づいた様々な機能を一つのロボットシステムにインテグレーションした。患者の能力に合わせた練習難易度の調整機能や、患者自身に状態をフィードバックする機能等を豊富に備えているほか、簡単な着脱、操作パネルによる一括操作など、ユーザー視点で作り込まれた機能、構造によって臨床現場での使い易さを実現している。

ウェルウォークWW-1000 コンセプト

藤田では患者さんが自分の力で歩くためのリハビリ研究を日々重ねています。
自分の足で歩く感覚をとり戻すには、前進したり体勢を崩したりをくり返しながら、体自身が歩く感覚をとり戻していくことを促すのが近道なのですが、患者さんが怪我をしないよう配慮しながら人の介助で支えるのは至難の業でした。
そこで開発をしたのがリハビリ支援ロボット「ウェルウォーク」。
限りなく0秒に近い反応時間で患者さんを支えるので、つまずきそうになった人も上手にフォローしてくれます。 患者さんは思い切って進めるから、歩く力がどんどん引き出されるのです。
藤田はこれからも、人ではできない絶妙なリハビリをロボットで叶えていきます。

厚生労働大臣賞 評価のポイント

既に存在する技術をもとに、豊富な現場ニーズを最大限取り込むことを念頭に置いて開発が行われており、リハビリ現場に導入されることを第一に考えた社会実装の面を高く評価。また、機器の導入だけでなく導入時に併せて必要な研修やベストプラクティスの共有が行われており、結果として当初の目標を大幅に上回るスピードで導入が進むなど、事業性の面でも今後が期待される。

「ロボット大賞」とは、ロボット技術の発展やロボット活用の拡大等を促すため、優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用のほか、研究開発、人材育成の取組などを表彰する制度です。第7回から「ロボット大賞の拡充」に基づき、経済産業大臣賞に加えて総務大臣賞、文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞、農林水産大臣賞、国土交通大臣賞の5つの大臣賞が創設されることになりました。

10月17日 WRS第8回ロボット大賞にて厚生労働大臣賞受賞

  • 受賞したウェルウォークを経済産業省大臣の世耕弘成氏に説明

  • 厚生労働省政務官の新谷正義氏より賞状とトロフィーをいただきました

  • 左:厚生労働大臣政務官 新谷正義 氏
    中央:藤田医科大学 才藤栄一
    右:トヨタ自動車 杉山雅則 氏

プレスリリース