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IAEAによる国際ワークショップを開催しました

藤田医科大学は2021年11月2日から6日にかけて、国際原子力機関(IAEA)からの委託をうけ、核医学人材育成の国際ワークショップ(Workshop on Cardiac SPECT, SPECT/CT and PET/CT in Clinical Practice including image processing and interpretation)を開催しました。
新型コロナウイルス感染症による入国制限により、各国の出席者はオンラインで講義に参加しました。

本ワークショップは、2019年12月に締結された藤田医科大学を含む11の国内大学・医療機関からなるコンソーシアムと国際原子力機関(IAEA)による、核医学分野に関する協定に基づき実施されたものであり、今回は中東やアジアの17ヶ国・地域(アラブ首長国連邦、イラク、オマーン、カンボジア、クウェート、シリアアラブ共和国、シンガポール、スリランカ、タイ、バーレーン、パキスタン、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ヨルダン、中国)から47名の核医学医・研究者などが参加されました。
ワークショップは、医学部放射線医学の外山宏教授がオーガナイザーとして計画し、岩田仲生医学部長のご挨拶から始まり、基礎的な循環器基礎研究の現状から、心臓病に関するSPECT/ PET/ CT/MRIのケーススタディーまで学内外の講師らと包括的なセミナーを実施しました。メンバーはオンライン上からも様々な質問を講師に投げかけ、プロアクティブに講義に参加していました。ZOOMの記録と確認テストですべての講義への出席管理を厳重に行いました。

国際ワークショップと並行して行われた日本核医学学会学術総会では、11月6日に丹野みどりさんの司会で特別講演及び市民公開講座を行いました。第一部は、日本ラグビーフットボール協会副会長の清宮克幸氏をお迎えし、本学の外山宏教授と対談形式で特別講演を行いました。対談では、「日本ラグビーの世界戦略について」と題し、コロナ禍におけるスポーツの現状やラグビーの状況について熱い議論を交わしました。また、第二部では、放射線の基礎知識から核医学診断について一般の方にも分かりやすく外山教授がお話しされたあと、金沢大学核医学科絹谷清剛教授が、近年新しいがん治療として国会でも議論されているアイソトープによる内用療法についてご紹介されました。最後に、パンキャンジャパンの眞島理事長がご自身のがんの経験を踏まえ、患者・市民参画による活動の重要性についてお話しされました。
  • 特別講演での清宮克幸氏と本学の外山宏教授

  • 金沢大学の絹谷清剛教授

  • パンキャンジャパンの眞島理事長