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プレバイオティクス“ケストース”による水性鯨類のQOL改善の可能性を発見

  • 消化器内科学
  • プレバイオティクス
本学、ウェルネオシュガー株式会社、名古屋港水族館は、シロイルカに対するプレバイオティクスの有用性を確認する世界初の研究を行いました。シロイルカは水族館の象徴的な存在で、その健康維持が重要ですが、水生哺乳類の腸内細菌や飼育環境の影響に関する研究は不足していました。本研究では、プレバイオティクス「1-ケストース」をシロイルカに投与し、健康に与える影響を検証。1-ケストースの投与により腸内細菌叢の改善が見られ、病原性を示唆するTuricibacter属の相対量が減少することを見出しました。投与後の血液検査ではクレアチニン濃度が有意に低下し、腎機能を含む全身の健康状態が改善されました。この成果は、腸内細菌叢の改善がシロイルカの健康維持に寄与する可能性を示唆しています。今後は、プレバイオティクスを活用した健康管理プログラムや、飼育環境の最適化を通じて動物福祉を向上させるための研究が進められる予定です。

研究者

医学部 消化器内科学、医科プレ・プロバイオティクス

廣岡芳樹 教授

医学部 消化器内科学、医科プレ・プロバイオティクス

栃尾巧 教授

et al.

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