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食品の摂取頻度・嗜好と生活習慣病の関連に一部性差が見られることを明らかに

  • 臨床栄養学
藤田学園の職員健診を受けた方で食事頻度調査を行った3,147人を対象に、肉・魚・緑黄色野菜などの食品10品目、おやつ、アルコールなどの摂取頻度を性別ごとに調査。さらに性別ごとに、HbA1c、eGFR(腎機能)、尿酸、脂質などの代謝マーカーとの関連を年齢、BMIで調整し、検討しました。その結果、男性は肉、魚、清涼飲料水、アルコールを摂取する傾向が強く、女性は大豆、乳製品、野菜、果物、スナック菓子を摂取する傾向が強いことがわかりました。性別ごとの影響が違うものとして、男性は、肉の摂取頻度がHbA1cと正の相関、eGFRと負の相関を示したのに対し、女性は、魚の摂取頻度がeGFRと正の相関を示しました。卵と大豆の摂取頻度は、女性においてのみ非HDL-Cと正と負の関連を示しました。食事の摂取頻度・嗜好が代謝パラメータに及ぼす影響は年齢や性別によって異なるため、食事指導の重点を性別や年齢層によって変えることが効果的であると考えられます。今後は性差を考慮した栄養指導に効果があるかを前向き試験で検証することが必要です。

研究者

医学部 臨床栄養学

飯塚勝美 教授

藤田学園 健康管理部

成瀬寛之 教授

et al.

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