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膵がん患者の予後にケストースが好影響を与えることを示唆

  • 消化器内科学
本学とウェルネオシュガー株式会社の研究チームは、膵がん患者へのプレバイオティクス「ケストース」の有用性を調査しました。膵がんは進行が早く治療が難しい病気で、腸内細菌のバランスが崩れると治療効果に悪影響を与える可能性が指摘されています。研究では膵がん患者に12週間、1日9gのケストースを投与。非投与グループと血液マーカー、画像検査、身体所見、腸内細菌叢の変化を比較・評価しました。その結果、腫瘍マーカーであるCA19-9の減少や体の炎症の軽減、栄養状態の改善が確認されました。また、膵がん患者で増加傾向にある大腸菌が減少し、腸内環境が整ったことが分かりました。今後、さらに大規模な臨床試験を通じてケストースの効果を検証し、膵がんの治療効果を高める新しい治療アプローチの確立をめざします

研究者

医学部 消化器内科学、医科プレ・プロバイオティクス

廣岡芳樹 教授

医学部 消化器内科学、医科プレ・プロバイオティクス

栃尾巧 教授

et al.

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