幅広いコミュニティーの中でのSDGの教育

  

東京音楽大学×藤田医科大学 コラボレーション・セミナー 2025年度 開催報告

藤田医科大学と東京音楽大学がタッグを組み、「医学×音楽」をテーマに展開するコラボレーション・セミナー。3年目となる2025年度も、多彩なテーマで開催します。

第13弾(6月15日開催)「居酒屋対談」& 金管五重奏

東京音楽大学TCMホールで開催された第13弾では、東京音楽大学の広上淳一教授と、本学救急医学・総合内科学の岩田充永教授による恒例の「居酒屋対談」シリーズ第4弾。会場には205名もの方々にご来場いただきました。
今回の対談のテーマは「使命」。話題は公開直後の映画『フロントライン』から始まりました。岩田教授は、映画の舞台にもなった本学岡崎医療センターでの新型コロナウイルス感染症クルーズ船患者受け入れを振り返りました。その一方で、医療従事者への誹謗中傷やSNS社会における倫理・リテラシー教育の重要性についても意見を交わし、現代社会の課題に鋭く切り込みました。
対談の後には、東京音楽大学の学生による金管五重奏の演奏が行われ、迫力ある音色に会場から大きな拍手が送られました。

第14弾(8月24日開催)「居酒屋対談」& 弦楽四重奏

本学と東京音楽大学によるコラボレーション・セミナーVol.14を、2025年8月24日にHalle Runde(愛知県名古屋市)で開催し、約130名が来場しました。東京での開催に続き、今回も東京音楽大学の広上淳一教授と、本学救急医学・総合内科学の岩田充永教授による人気企画「居酒屋対談」第5弾が実現。「医療とアートの力」をテーマに、本音トークが繰り広げられました。対談は、広上教授が家族の病気を通して“医療の力を改めて実感した”というエピソードからスタート。「持つべきものは音楽家じゃなく医者の友人だ」と笑いを誘う広上教授に対し、岩田教授は「日常の理想と現実の狭間で、演奏を聴くと理想に向かうエネルギーになる」と語り、医学と音楽がともに“命と心を支える力”であることを示しました。話題は次第に「お金と理想」のリアルなテーマへと展開。居酒屋対談ならではの、ここでしか聞けない本音が飛び交いながらも、最後は「困っている人を助ける医療」「心を支える音楽」という揺るぎない価値を再確認して締めくくられました。
対談後には、東京音楽大学の学生による弦楽四重奏を披露。来場者は演奏に聴き入り、会場には温かな感動の余韻が広がりました。

第15弾(10月12日開催)「進化する認知症治療」& 木管五重奏

認知症は高齢化が進む社会において、多くの人に関わる身近な課題です。正しい知識を持ち、本人や家族を支える視点を学ぶことが重要です。2025年10月12日、東京音楽大学TCMホールにて、本学と東京音楽大学によるコラボレーション・セミナーvol.15が開催され、約180名が来場しました。第1部では、「一緒に考える 進化する認知症治療」をテーマに、認知症・高齢診療科の武地一教授が講演しました。武地教授は、早期発見や進行を抑えることが可能になってきた最新の治療について紹介しました。その上で、認知症を単に治す対象とするのではなく、本人が持つ力を生かした支援や、家族の負担や気持ちに配慮することの大切さを伝えました。また、地域で行われている認知症カフェの活動にも触れ、音楽のある落ち着いた空間が、本人や家族を支えるつながりを生むと説明しました。第2部では、木管五重奏による演奏が行われ、来場者は音楽とともに穏やかな時間を楽しみました。本セミナーは、認知症への理解を深める貴重な機会となりました。

第16弾(12月21日開催)「がんゲノム医療」& ピアノ演奏

医療の知識を分かりやすく伝える工夫は、健康への理解を深めるうえで重要です。本学と東京音楽大学は、医療と音楽を組み合わせたセミナーを継続して開催しています。2025年12月21日、東京音楽大学TCMホールにて、コラボレーション・セミナーvol.16が開催され、約170名が来場しました。
第1部の健康セミナーでは、「あなたと家族に役立つ がんゲノム医療のお話」をテーマに、先端ゲノム医療科の須藤保教授が講演しました。ゲノムとは、体の設計図となる情報の集まりです。須藤教授は、音楽が音符の組み合わせでできていることに例え、バイオリン演奏を交えながら、ゲノムの変化が重なってがんが起こる仕組みを説明しました。
さらに、がんゲノム医療では遺伝子の変化に注目して治療を選ぶことや、がんの約1割が生まれつきの体質によるものであることを紹介し、早期の検査やがん検診の大切さを伝えました。
第2部では、東京音楽大学の学生によるピアノ演奏が行われました。ショパンの作品などが披露され、来場者は音楽とともに穏やかな時間を楽しみました。医療と音楽が融合した本セミナーは、健康について考える新たなきっかけとなりました。

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