本学の総合消化器外科は、2009年から低侵襲治療としてロボット支援下膵切除術を導入し、多くの症例を重ねてきました。このたび本学と岡山大学病院の共同研究により、ロボット支援下膵頭十二指腸切除術で術後の胆管合併症を予防する方法を明らかにしました。胆管が細い患者さんには手術時に一時的内瘻ステントを留置することで、遅発性胆道狭窄の発生を69%抑制できることがわかりました。ステント留置による胆管炎の増加は認められず、安全に実施できることも示されています。また、80歳以上の高齢者を含む380名の解析では、高齢者は入院期間がやや長くなるものの、重篤な合併症の発生率は非高齢者とほぼ同等でした。これにより、ロボット支援下膵切除術は高齢患者にも安全に行える治療法であることが確認でき、今後の治療方針の参考や患者全体の治療成績向上に役立つことが期待されます。
研究者
医学部 総合消化器外科学
内田雄一郎 講師
医学部 総合消化器外科学
髙原武志 教授
et al.


