辻製油株式会社との共同研究で、大豆由来のリゾレシチンに、塩分の過剰摂取による高血圧と認知機能低下を予防する効果があることをマウス実験で明らかにしました。高塩分の水を長期間与えたマウスでは、腸の炎症や脳内のタウタンパク質のリン酸化が進み、血圧の上昇や認知機能の低下が確認されましたが、大豆リゾレシチンの投与によりこれらの変化が抑制されました。これまで明らかになっていなかったこの効果が世界で初めて証明されたことで、塩分摂取量の多い日本人における高血圧や認知症の予防への応用が期待されます。本成果は産学連携により特許を取得済みで、今後はサプリメントなどの商品開発を進めていきたいと考えています。
研究者
医療科学部 レギュラトリーサイエンス分野
窪田悠力 助教
医療科学部 レギュラトリーサイエンス分野
國澤和生 准教授
医療科学部 レギュラトリーサイエンス分野
毛利彰宏 教授
藤田医科大学
鍋島俊隆 客員教授
et al.


