プレスリリース

介護・リハビリ支援ロボットの相談窓口を学内に開設

藤田医科大学(愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98)リハビリテーション部門は、愛知県からの委託を受け、2021年度に引き続き、2022年度の「介護・リハビリ支援ロボット相談窓口」を開設します。
本窓口は、2021度から開始した、ロボットの開発側である県内企業に対する開発・実用化支援とともに、利用側である医療・介護施設等へのロボット活用に向けた支援を行い、両者のマッチングまで支援する「介護・リハビリ支援ロボット活用促進事業」の一環として開設されました。
本窓口では、介護やリハビリテーション医療に関する高い専門性と豊富なノウハウを有する藤田医科大学の専任のコーディネーターが、開発側・利用側双方からの相談に対応します。

相談内容の例

・リハビリや介護現場の解決すべき課題やニーズについての情報提供
・関連機器の市場動向、既存品や競合製品についての情報提供
・企業の機器開発コンセプトや試作品に対するアドバイス
・開発中または製品化されている機器および企業シーズについての情報提供
・開発機器の試験や実用化に関するアドバイス
・機器の導入で期待される効果に関する情報提供
・機器の導入および現場の活用に関するアドバイス  等

支援内容の例

昨年度、事業の中で現場での試用を支援したロボットの一つ、移動/移乗支援ロボット

・開発企業と機器導入を検討する介護・医療施設とのマッチング支援
・実際の現場での機器試用ならびに運用支援  等

■窓口受け付け時間 平日の午前9時30分~午後5時30分
■窓口設置場所 藤田医科大学ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センター
〈略称:RSH・AATセンター〉愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98
■相談料 無料
■相談対応者(コーディネーター)
藤田医科大学リハビリテーション部門
・教 授 大高 洋平(藤田医科大学RSH・AATセンター長)
・准教授 田辺 茂雄(コンセプト評価・技術アドバイス)
・准教授 平野  哲(臨床アドバイス)
・講 師 小山総市朗(現場試用支援)
・講 師 清野  溪(マッチング市場性評価)
・その他 本学リハビリテーション部門の理学療法士・作業療法士など
■相談・問い合わせ方法 
メールにてお問い合わせいただいた後、コーディネーターとの面談・ヒアリングを設定します

設置の背景

高齢化社会に伴う要介護者の増加に加え、新型コロナウイルス感染防止対策による業務増などで、介護業界の人材不足はますます深刻になっています。介護職員や自宅介護者の負担を軽減するため、政府はロボットやICTの導入を積極的に推進しており、介護においてテクノロジーが大きな役割を担うことが期待されています。
本学は、かねてよりトヨタ自動車をはじめ、中部電力やNTTなどさまざまな企業や自治体と連携し、介護・リハビリを支援する活動支援機器の開発・社会実装に先駆的に取り組んでまいりました。これらの知見を生かし、本事業を通じて介護現場のニーズをふまえた機器開発や導入を進めることにより、介護者の負担軽減や高齢者の自立支援、健康寿命の延伸、さらには愛知が誇るものづくり産業の発展に寄与していきたいと考えます。

藤田医科大学ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センターについて

ロボティックスマートホーム・活動支援機器研究実証センターは、高齢者がロボットの支援を受けて生活することを想定した実証研究施設です。ここでは生活支援ロボットや車いす型の移乗ロボット、歩行支援ロボットなどさまざまなロボットや活動支援機器を配備。日本の住宅事情に合わせた住空間デザインを含め、高齢者の安心安全な在宅生活を可能にするロボット研究を産官民学連携で行っています。