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抗がん剤による「聞こえの障害」に救世主⁉
IGF1が難聴を防ぐ新たな可能性を発見

  • がん
  • 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
  • 難聴
抗がん剤シスプラチンは、小児から成人に至る多くのがん治療で使用されていますが、重大な副作用の一つとして、回復が困難な感音難聴を引き起こすことが知られています。これは内耳の有毛細胞が障害されることで生じ、いったん損傷を受けた有毛細胞を回復させる有効な治療法はいまだ確立されていません。本学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学の研究グループは、マウスを用いた基礎研究により、成長因子の一つであるIGF1(インスリン様成長因子1)が、シスプラチンによる内耳有毛細胞障害を有意に抑制し、細胞を保護する作用を有することを明らかにしました。さらに、IGF1は酸化ストレスの軽減やアポトーシス(細胞死)の抑制を通じて、その保護効果を発揮することが示されました。本研究成果は、シスプラチン治療に伴う難聴に対する新たな予防・治療戦略の確立につながる可能性があり、今後の臨床応用が期待されます。

研究者

医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

山原康平 講師

et al.

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