本学の研究チームはウェルネオシュガー株式会社と共同で、プレバイオティクスである1-ケストースとイヌリンの併用が食物アレルギー症状を緩和する効果について検討しました。卵白由来アレルゲン(OVA)で食物アレルギーを誘導したマウスモデルを用い、両成分を4週間摂取させた結果、併用群ではアレルゲン特異的IgE(OVA-sIgE)の有意な低下や、直腸温の安定化、アレルギースコアの改善が確認されました。さらに腸内細菌叢ではMuribaculaceae科細菌が増加し、短鎖脂肪酸の一種である酢酸の産生が有意に促進され、アレルギー抑制との関連が示されました。これらの効果は単独摂取では認められず、短鎖・長鎖フルクタンの併用による相乗効果と考えられます。本研究は、腸内環境の調整を介した新たな食物アレルギー治療の可能性を示すもので、今後の臨床応用が期待されます。
研究者
医学部 消化器内科学、医科プレ・プロバイオティクス
廣岡芳樹 教授
医学部 消化器内科学、医科プレ・プロバイオティクス
栃尾巧 教授
et al.


