本文へ移動

髄液中α-シヌクレイン凝集体は進行予測に不向き
─パーキンソン病バイオマーカー研究の新展開─

  • パーキンソン病
  • 脳神経内科学
本学脳神経内科学はハーバード大学のXiqun Chen博士が主導した共同研究に参加し、脳脊髄液中のα-シヌクレイン凝集体がパーキンソン病の診断には有用である一方、病気の進行速度を予測する指標にはならないことを明らかにしました。564名の患者を対象とした最大7年間の縦断研究で、シード増幅アッセイ(SAA)によりα-シヌクレインの凝集体は高感度で検出され、診断マーカーとしての有効性が確認されました。しかし、凝集体の存在や量は運動・認知機能の低下やドパミントランスポーターの減少速度とは有意な相関を示さず、単回測定による進行予測には限界があることが分かりました。渡辺宏久教授は、本手法は診断には有効であるが、進行評価には他のバイオマーカーとの組み合わせや長期観察が必要だと説明しています。本研究は、パーキンソン病の多様性を捉えるために、縦断的かつ多元的なバイオマーカー戦略の重要性を示すものであり、今後の包括的指標開発に向けた国際連携研究の推進が期待されます。

研究者

医学部 脳神経内科学

渡辺宏久 教授

et al.

FOLLOW US

公式SNSアカウント