本学の研究チームは、鮭弁当を用いたテスト食を2週間の間隔で摂取してもらい、食事時間・咀嚼回数・咀嚼テンポといった食行動指標がどの程度再現されるのかを精密に検証しました。その結果、これら3つの指標はいずれも高い再現性と一致性を示し、同じ献立であれば個人特有の食行動パターンを客観的データとして捉えられることが確認されました。従来、食べる速さや咀嚼のリズムは主観的評価に依存しがちで、科学的根拠を持った測定は限られていましたが、本研究はその不足を補い、食行動の測定方法に新たな指針を示すものです。一方で、一口回数は特に女性でばらつきが大きく、安定した指標とするには課題が残ることも明らかになりました。今回得られた知見は、個人の食行動を定量的に捉えるための重要な基盤となり、今後の栄養評価や食習慣改善、さらには健康行動研究にも幅広く応用されることが期待されます。
研究者
医学部 臨床栄養学
飯塚勝美 教授
et al.


