本文へ移動

IDH遺伝子変異に応じた脳腫瘍の新たな代謝標的を同定
— グリオーマに対する個別化治療(プレシジョンメディシン)への新展開 —

  • 脳神経外科学
グリオーマは脳腫瘍の一種ですが、イソクエン酸脱水素酵素(IDH)遺伝子変異の有無によって、腫瘍の性質や治療への反応が異なることが知られています。しかし、これまでIDH変異の有無に応じて「どの代謝経路が治療上の弱点となるのか」については十分に解明されていませんでした。本研究では、細胞実験・動物モデルに加え、130例の臨床磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)データ解析を組み合わせることで、IDH野生型グリオーマでは「アスパラギン代謝」、IDH変異型グリオーマでは「グルタミン/グルタミン酸代謝」が、それぞれ腫瘍の生存や増殖に重要な役割を果たしており、治療標的として脆弱性を有する可能性が示されました。本研究成果は、グリオーマ治療を遺伝子変異に基づいて最適化する個別化治療(プレシジョンメディシン)の実現に向けた重要な知見であり、将来的な新規治療法開発への応用が期待されます。

研究者

医学部 脳神経外科学

大場茂生 教授

医学部 脳神経外科学

廣瀬雄一 教授

et al.

FOLLOW US

公式SNSアカウント