持続的成長のための戦略

[年度別]

SDGs ゴールから探す

SDG 1 貧困をなくそう SDG 3 すべての人に健康と福祉を SDG 16 平和と公正をすべての人に SDG 17 パートナーシップで目標を達成しよう

NGO・国家・地方政府との連携

持続可能な社会の実現に向けた政策参画

国内3ヵ所目の母乳バンクを開設
母乳バンク 動画

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国内3ヵ所目の母乳バンクを開設:藤田医科大学病院では、2023年6月、国内で3番目の母乳バンク「藤田医科大学病院 日本財団母乳バンク」を開設しました。日本財団母乳バンクおよび日本母乳バンク協会と連携し、東海地方のNICUにドナーミルクを供給する体制を構築。約2週間分(50リットル相当)のドナーミルク保存が可能な設備を整備し、災害などにより東京圏の医療供給が途絶した際にも全国のNICUへ発送可能なバックアップ拠点としての役割を担います。提供先は主に出生体重1500g未満の極低出生体重児で、母乳由来のミルクは消化吸収向上や重篤合併症リスク低減にも資するとされています。この施設開設は、国内母乳バンクネットワークの分散強化および命を守る医療インフラ拡充に資する取り組みです。
七栗記念病院「くつろぎ温泉七栗脳ドック」
七栗記念病院では、MRI健診の収益向上と地域活性化を目的に、榊原温泉と連携した「くつろぎ温泉七栗脳ドック」を立ち上げました。これまで2018年より医療機器共同利用による受託検査を進めてきましたが、2023年度からは地域の魅力を活かした新たな医療サービスとして脳ドック事業を展開しています。2024年度は「年間120件の実施」「地域連携の強化」を目標に掲げ、広報活動やふるさと納税登録、観光協会との協働を通じて認知度を高めました。その結果、年間193件の利用を達成し、地域の温泉施設やクリニックへの経済的還元にもつながりました。さらに、この取り組みが評価され、榊原温泉は全国温泉総選挙で審査員特別賞を受賞しています。今後は三重県健診事業への登録や、地元企業との新規事業構築を進め、地域に根差した医療拠点としての役割を一層強化していきます。
一般社団法人SSCI-Netとの連携
本学は、アレルギー疾患医療拠点として「SSCI ネットワーク(SSCI:Severe Steroid-Dependent Chronic Inflammatory Disease Network)」に参加しています。このネットワークでは、重症ステロイド依存性慢性炎症疾患に関する診療・研究連携を全国規模で推進し、医療機関相互の情報共有・症例検討・ガイドライン策定支援を行います。本学は、拠点として臨床データ提供や専門医連携を担うほか、SSCI が発信する教育コンテンツや症例解析に参画しており、最先端医療と研究を地域・全国へ還元する役割を果たしています。

SDGsについての分野横断的な協議

「カーボン・ニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参画
2050年カーボン・ニュートラル実現に向け、文科省と環境省が中心となり立ち上がった、「カーボン・ニュートラル達成に貢献する大学等コアリション」に参画しています。

SDGsのデータを収集測定する国際的なコラボレーション

Fujita International Symposium on Cancer Science 2024
医療現場で求められるやさしい日本語
2024年11月、藤田医科大学腫瘍医学研究センターは 「Fujita International Symposium on Cancer Science 2024」を名古屋マリオットアソシアホテルで開催し、約 250名が参加しました。本シンポジウムは2022年に始まり、2024年度はがん治療の最新研究成果を発表する国際的な場として、アメリカや中国などから6名の海外演者を含む19名の研究者が登壇し、最先端の知見を共有しました。また、世界的ながんセンターのひとつであるメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターから講師をお招きした特別講演会も行われ、新たな治療の展望が示されました。本シンポジウムを通して今後も国際連携を深め、がんという世界的課題の解決につながる治療の進歩と健康寿命延伸に貢献していきます。

国際協力と研究で持続可能な社会づくりに取り組む

「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST、PRIME)」の採択
本学の港雄介准教授が研究代表を務める研究課題「バイオヒステリシスを考慮した難治性感染症の治療抵抗性要因の解明と普遍的効果を示す次世代型抗菌薬創薬への応用」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST)」に採択されました。本研究では、生体が厳しい環境で活動を一時停止して耐える現象「バイオヒステリシス」に着目し、治療抵抗性の分子メカニズムを解明。これを克服することで、既存薬が効かない感染症にも効果を発揮する新しい抗菌薬の開発を目指しています。
本プロジェクトは、日本発の次世代医薬創出と感染症治療の革新に大きく貢献することが期待されています。

SDGsのための教育

未来の社会課題に対応する学び

「高度医療人材養成拠点形成事業」に採択
文部科学省の「高度医療人材養成拠点形成事業」に採択された「感染 症から命を守り、こころの病の克服を目指す臨床研究教育拠点」プロ グラムでは、医学生や大学院生が感染症や精神疾患の臨床研究チーム の一員として主体的に参画できる環境を整備。既存のSRP(Student Researcher Program:学生が常時研究活動に参加できるプログラ ム)と連携し、学生が研究を立案・実践できる仕組みを構築してい ます。さらに、参加型臨床実習を実質化させるため、病院稼働日全 日実習を実施。加えて教員の教育研究活動を支援するTA(Teaching Assistant)、RA(Research Assistant)の増員と、SA(Student Assistant)との協働により、人材育成を強化。総合的に高度最先端 医療を早期から実践できる医師養成を加速します。

SDGsに向けた教育

医療現場で求められる「やさしい日本語」
医療現場で求められるやさしい日本語
外国人や高齢者、子ども、聴覚・理解に困難を持つ方にも伝わりやすい「やさしい日本語」は、医療現場での大きな言語バリアを軽減する手法です。本学では、将来の医療者育成の一環として、学生を対象にやさしい日本語の授業を導入しています。授業はワークショップ形式で、模擬患者(留学生や教員)とのロールプレイ、表現の言い換え練習、振り返りディスカッションを通じて「伝えたいことをわかりやすく伝える力」を磨きます。現在は医学部・医療科学部ほか複数学科のカリキュラムに組み込まれ、将来的には全学展開が検討されています。
高齢化する団地を守る 防災サポーター研修を実施
2024年8月、本学の豊明団地居住学生が、豊明市の防災サポーター研修を受講し、新たに6人がサポーターに認定されました。高齢化が 進む豊明団地では、災害時の避難所運営を学生が支援する運営が2019年から続いており、これまでに60人以上が認定されています。研 修では、市職員とともに避難所運営のシミュレーションを行いました。

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