社会実装に向けた取り組み。児童性被害防止アプリ「コドマモ」のご紹介

本学は、愛知県警中村警察署とTongali(東海地区の若手起業家育成プロジェクト)と連携し、SNSの利用に起因する児童の性被害問題をテーマとした社会課題解決に取り組んでいます。

■「コドマモ」開発の背景■
児童による自撮り性被害が増えるなか、2021年秋にSNS性被害防止の対策について、愛知県警がTongaliに相談。同プロジェクトに参画している本学が賛同し、アントレプレナーシップ教育を推進している藤田医科大学 産官学連携推進センターにて、2021年12月の医療科学部における社会課題解決の講義として、SNS性被害防止をテーマにアイデアを出し合うワークショップを実施しました。AIを活用した被害防止アプリ実装という案が挙がり、アプリ開発を手掛けるIT企業Adora株式会社の全面協力により「コドマモ」開発が進められました。大学の講義から始まった社会課題解決のプロジェクトは、産・官・学の連携で進められ,学生たちのアイデアがスマホアプリとして具現化し、試作版のテストや地域の中学高校生の協力も経て、2023年3月「コドマモ」は製品化リリースされました。

「コドマモ」普及促進の取り組み

SNS等に起因する犯罪から子ども達を守るため、講演会や実証試験等、「コドマモ」の普及促進に取り組んでいます。

■実証試験■
令和5年7月から9月末まで約3ヶ月間、愛知県警察本部少年課と藤田医科大学が連携して、長久手市立中学校3校(生徒数約2,000名)をモデル校に選定し、中学生とその保護者を対象とした「コドマモ」を試用いただく実証試験を行いました。また期間終了後にはアンケートを実施・集計しました。
コドマモの有用性や親子間での意識のギャップなど実態を明かしたうえで、アプリの改良・機能追加等についての意見を集約して、コドマモの成長・普及へと繋げていきます。

「コドマモ」メディア掲載情報

大学講義から製品が生まれる新規制と、SNSでの児童の性的な自撮りによるトラブルという社会的な関心の高さから、
本取り組みは多くのメディアで取り上げられています。


2023年12月 【東海テレビ】愛知県警等が開発の自撮り被害防止アプリ「コドマモ」実証実験実施 アンケート
2023年12月 【NHKニュース】中学生に自撮り求める被害明らかに 愛知 長久手でアンケート
2023年4月 【共同通信】子ら守るアプリ開発者に感謝状 自撮り性被害を防止
2023年4月 【名古屋テレビ】子どもの自撮りに潜むリスク 撮影画像の安全性を判定するアプリ開発も
2023年4月 【NHK ニュース】「わいせつ自撮り」防止アプリ開発 愛知県警など
2023年4月 【CBCテレビ】“子どもの自撮り”防止 AIを使ったアプリが登場 愛知県警が藤田医科大学などに相談し開発
2023年3月 【共同通信】性被害防止アプリ、米ニューヨークの国連本部(CSW)で紹介へ 愛知県警など開発「コドマモ」
2023年3月 【日本経済新聞】藤田医科大、子どものわいせつな自撮り画像をAIで検知・削除するアプリ「コドマモ」を開発しリリース開始
2022年8月 【名古屋テレビ】AIを活用で産官学が連携 子どもを“SNS被害”から守るには
2022年7月 【東海テレビ】わいせつ画像撮るとAIが削除…児童の性犯罪被害防止で開発中のアプリ 実用化に向け高校生からアイデア
2022年7月 【NHKニュース】児童ポルノ被害防止へわいせつ自撮り画像の削除アプリを開発へ
2022年7月 【東海テレビ】AIが自動で削除…わいせつ画像を撮影すると保護者に警告送信するアプリ 開発に学生がアイデア
2022年7月 【NHKニュース】子どもの性被害防げ アプリ普及に向けワークショップ

「コドマモ」リリースまでの学生たちの取り組み

2021年度の医療科学部の「キャリア形成論」の講義から始まった社会課題解決のプロジェクトは、大学の授業の中で学生たちが「SNSを通じた児童の性被害」という社会問題の解決のためにアイデアを出し合うという新しい取り組みでした。学生たちのアイデアがスマホアプリとして具現化し、試作版のテスト等の製品化へも参画するなどして、2023年3月ついに「コドマモ」がリリースしました。こちらのページでは「コドマモ」がリリースされるまでのワークショップの様子をご紹介します。

アイディア創出ワークショップ<第1弾>

2021年12月9日、16日に大学の講義にて、社会課題解決をテーマにアイデア創出型ワークショップを実施しました。
学生の主体的な取り組みで対策アイデアを多数創出、またアプリ開発だけでなく学部講義の教育機会である点に注力しました。

〈参加者〉 ●医療科学部1年生140名

アイディア創出ワークショップ<第2弾>

2022年6月29日、30 日にワークショップ第2弾を開催、学生の主体的な取り組みで対策アイデアが多数創出しました。

〈参加者〉 ●医療科学部2年生140名

名城大学附属高校×藤田医科大学ワークショップ

地域と連携した社会課題解決プロジェクトを目的とし、2022年7月20日に名城大学附属高校×藤田医科大学でワークショップを開催、アプリの実用化に向け高校生がアイディアを出し合いました。国内メディアに加え、海外メディアからも多くのお問い合わせをいただき、大きな反響がありました。

〈参加者〉
●名城大学附属高校 国際クラス1年生29名
●愛知県警 (警部2名・警視1名)
●名古屋市少年補導委員( 5名)
●藤田医科大学 (教員1名・学生13名)

実証実験

2022年11月26日に「コドマモ」試作版の実証実験が行われ、学生約 15名が参加しました。本アプリは、人工知能(AI)がわいせつと判断すると、撮った段階で画像をスマホから削除するよう促すメッセージが出て、保護者にも通知が行く仕組みとなっており、実証実験では試作版アプリを使用し、使用感や改善点など意見を出し合いました。「コドマモ」は子どものわいせつな自撮り画像をAIで検知し、削除する仕様です。サーバー等へ接続する必要がなく、スマホ内で消去されるため、画像が保存されることもありません。学生たちはこのような仕様検討や、わいせつ画像とそうでないものが正しく判断されるか等の動作確認作業へも携わり、製品化に参画してきました。

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