保健衛生学部リハビリテーション学科 4年間の学び・カリキュラム

1年次

どんな授業をしている?

リハビリテーション医学概論

リハビリテーション医学の持つ特徴の理解に勉めることで、その一員になるべく知識、技術、態度を身につけるための基本を考えます。 また、リハビリテーションの大枠を理解し、整理して表現できるようにすると共に、専門用語を習得します。

機能解剖学演習

機能解剖学演習では、実際の骨標本を用いて詳細な観察を行うことにより、骨の形態と付随する筋肉の構造と機能を理解し、臨床を行う際の土台となる知識を身につけます。

生理学実習

生理学1・2の講義により理解した知識を利用し、生体内で起きている現象について実験を通じて体験し理解を深めます。 被験者による個人差、実験の熟練度など実際に人体で起こっている現象が教科書、講義通りにはいかないこともあること、また、それらを通じて将来臨床の現場で患者さん個々のオーダーメード治療の基礎となる生命現象を理解します。実習テーマは、将来に頻度の高い検査、評価方法の基礎となるものを中心に構成がされており、それらの生命現象を実験から体験し、その原理の習得を目指します。

2年次

どんな授業をしている?

日常生活活動学実習

障がい者の日常生活活動(ADL)や生活関連動作、生活の質(QOL)について概念を理解したうえで、ADLの評価方法などを学びます。車椅子や杖などの福祉用具の種類や使用方法を理解し、基本的な介助方法も習得します。

検査・測定論実習1

検査・測定論実習1では、理学療法評価に必要な手技を習得します。実技を中心に展開し、具体的には、医療面接、形態計測、関節可動域測定(ROM-T)、徒手筋力テスト(MMT)をOSCEに準じておこないます。 ADLを評価する機能的自立度評価表(FIM)に関しては、実際の動作場面を通して採点をつけることができるように実習をおこないます。

理学療法治療学3-中枢3

中枢神経障害の理学療法について学習し、理解することがねらいです。まず中枢神経障害の障がい像を把握。その後、脳血管障害や頭部外傷におけるリハビリテーションや理学療法について学びます。

3年次

どんな授業をしている?

表面解剖学

解剖学で学んだ体の外側から視診や触診をおこないながら、基礎的な触察技術を習得。骨や筋肉の基礎的な構造や機能の理解を深めます。

作業療法治療学演習1-中枢

中枢神経系の疾患による各症状の病態を理解し、評価・訓練について学びます。特に脳血管障害に伴う片麻痺の障害像を理解し、回復段階にあわせた評価、訓練およびリスク管理の重要性を理解します。 また、各症状の病態像を理解し、評価・訓練方法について小グループで発表をおこなうと共にレポートにまとめます。

理学療法治療学7‐スポーツ

スポーツ外傷・障害に対するリハビリテーションについて学びます。スポーツ外傷・障害の病態を理解し、その評価と治療法、そして、訓練方法を理解します。それぞれのスポーツの動作分析がおこなえ、障害のメカニズムを理解した上で、テーピング技術の習得もおこないます。

4年次

どんな授業をしている?

応用臨地実習

理学療法士・作業療法士における1年目の業務全般について習得することが目的です。患者さんの検査測定や評価を通じて問題点を明らかにし、目標設定や評価結果のまとめ、治療プログラムの立案・実施までをおこなう力を養います。

地域リハビリテーション学実習

身体障害者施設の見学および施設を退所した障がい者の自宅の見学を通して、地域で生活を送る障がい者の現状を知ります。また、福祉用具展示施設の見学実習を通して、各種福祉用具の用途・環境整備の提供方法を理解します。 福祉施設、老人保健施設などの介護体験実習を通して他職種の業務および介護保険について理解を深めます。 授業の最後には、実習全体を通じて、グループディスカッションをおこない、さらに理解を深めるようにします。

臨床研究

担当教員の指導下、班別の研究活動をおこないます。具体的には各学生、グループがテーマを決め、学生自ら実験の計画、データ収集、分析ならびに発表をおこない、最終的には卒業論文としてまとめます。

豊富な臨床実習

臨床実習時間は全国トップクラス!

本学科の臨床実習時間は、厚生労働省指定規則の2倍近くの1,590時間で全国トップクラス。3つの大学病院で1,020時間もの臨床実習をおこない、最新のリハビリテーションを習得します。4年生は一般病院、診療所、小児・老人保健施設などで570時間の応用臨地実習をおこない、即戦力として期待されています。

時間が豊富なメリット
  • 卒後の臨床能力が向上する
  • 医療人として優れた人間性を養える
  • 実際の臨床場面で自分の力を試すことができる
  • 2/3近くを藤田学園内においておこなうことができる
  • 臨床の中から最先端の知識を得ることができる

3つの大学病院

藤田医科大学は、急性期・回復期・地域(慢性期)のそれぞれの特徴をもった大学病院を東海圏に持ち、全国でも大変めずらしい恵まれた学習環境を備えています。リハビリテーション学科は、全学生が3つの大学病院すべてにおいて実習をおこなうシステムが確立されており、超急性期から回復過程を経て、在宅や慢性維持期までの一連の流れを経験できる唯一の大学といっても過言ではありません。

藤田医科大学病院

大学に併設されている21世紀型の総合医療センターともいうべき高度先進医療の一端を担う病院です。様々な疾患の患者さんと接することができ、超急性期からのリハビリテーションも体験できます。また、実習では、教員が病院へ赴き、実際の患者さんを通して学生の実習指導をおこないます。

藤田医科大学 七栗記念病院

三重県津市にあり、施設やスタッフの充実度、治療成績から見て全国でも屈指のリハビリテーション病院です。脳の病気の患者さんが多く入院しているため、脳機能に由来する様々な障害を研修することができます。

藤田医科大学 ばんたね病院

名古屋の副都心・金山エリア近くに位置し、先進医療を提供する、都市型の総合病院です。市中病院として多様な疾患や病態に対応するとともに、教育病院として最先端の知識や技術に基づく良質な医療を学べる環境を整えています。

客観的臨床能力試験:OSCE

全国で初めて「OSCE」を導入

理学療法士・作業療法士における養成教育では知識・技術・態度の習得が目標とされ、この内、技術・態度の教育は臨床実習を通しておこなうことが多いです。
しかし、学生の臨床能力評価は、実習指導者に委ねられており、その評価基準も一定ではありません。
そこで、本学科では、学生の臨床能力を客観的に捉えるために療法士用の OSCE を独自に作成し、学生教育に役立てています。

療法士版客観的臨床能力試験:OSCEとは

Objective Structured Clinical Examination(OSCE)

OSCEとは療法士に必要な知識、態度や技能について、実際に療法士が医療現場でおこなっている場面を設定して学生の能力を高める試験です。本学ではオリジナルのテキストを用いて実施しています。

臨床実習と連動して投階的にレベルを1から3まで上げる「客観的臨床能力演習1~3」としてOSCE課題の訓練をおこない、臨床実習前と後にOSCEを実施し、臨床能力の到達水準をチェックしています。