医学研究科長からのメッセージ

未来のFUJITA を担う皆さんへ

大学院医学研究科長 岩田仲生からのメッセージ

大学院医学研究科長
岩田 仲生

 大学の責務は知を創造し、伝達し、活用することです。医科大学においてこれらは研究、教育、社会貢献=臨床ということになるわけですが、ここでもし研究がおろそかになった場合、先進的な臨床研究レベルを推進している市中の病院と大きな違いが無くなってしまいます。つまり、本学の大学としての価値を決めるのは教育でも臨床でも無く研究であるということを改めて大学院生諸君にも認識していただくことが決定的に重要です。
 医科大学の研究推進のエンジンは大学院生諸君の活躍にかかっています。もちろん各研究室での研究活動やそれを担い指導してくれる教員の存在は不可欠です。しかし、医科大学の教員の多くは臨床業務や教育業務、さらには様々な管理業務にそのエフォートを多く取られているのが実情です。研究にまさに朝1から晩まで寝食を忘れて没頭できるのは、人生の中でおそらく大学院生の時以外にはないと言っても過言ではありません。
 皆さんは医学・医療に貢献したい、未知の疾患の病態を解明して新たな診断・治療法を見つけたい、このような高い理想の元、医学研究の道を志されたはずです。今後様々な現場で医療の担い手として活躍される方が、常にリサーチマインドをもっていくことの重要性については繰り返しませんが、本学の理念でもある良き臨床医育成にとってもこの大学院の発展は無くてはならないものです。
 2022年にFujita VISION 2030 が策定されました。この担い手はまさに大学院生諸君であり、その自覚をもって人生の大切な時間を是非とも有意義なものとしていただきたい。

Fujita VISION 2030  その時、いちばん動ける藤田学園へ
  • 〈研究〉世界一独創的な研究拠点へ
・知が混ざり合い、知が生まれる次世代ラボラトリーの実現
・未来社会の期待に応える次世代研究の推進
・独創的な研究に挑む次世代人材の育成