大学院医療科学研究科 第5回医療科学セミナーのお知らせ
藤田医科大学大学院 医療科学研究科 医療科学専攻(修士課程)では、本研究科に所属する大学院生が集い、それぞれが所属する領域の最新トピックスを共に学び、視野を広げることを目的に、各分野の第一線で活躍されている学内外の著名な研究者を講師に招聘し、「医療科学セミナー」を以下のとおり、開催いたします。
| 演題 | 「認知症予防に寄与する運動ホルミシス効果」 |
| 演者 |
征矢 英昭 先生
筑波大学 名誉教授
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| 日時 | 2026年5月11日(月)18:00~19:30 |
| 場所 | 大学3号館1階101講義室 |
ご講演要旨
運動の効果はカロリー消費やダイエット効果に限りません。脳も筋と同様、からだの一部。疲れることもあるし、鍛えれば機能も高まります。軽度運動は海馬など認知機能に関わる脳領域を活性化し、中強度運動は視床下部を介した代謝調節に関与するなど、運動強度に応じて異なる脳応答が誘導されます。運動が脳機能に与える影響とそのメカニズム解明を基に、「脳フィットネス」という新たな概念を提唱しています。運動はどのように脳フィットネスを高めるのか、また、脳フィットネスを高める運動の条件はどんなものか、などについて解明を続けてきました。本講演では、適度な運動刺激が生体に有益な適応応答を引き起こす「運動ホルミシス効果」が認知症予防に寄与する可能性をご講演いただきます。
ご講演いただく征矢 英昭先生は、群馬大学教育学部卒業、修士課程は筑波大学大学院体育研究科コーチ学を修了し、1989年3月に群馬大学大学院医学研究科内分泌生理学において、博士(医学)を取得されました。その後、三重大学教育学部保健体育科の講師・助教授として活躍し、並行してエジンバラ大学医学部およびロックフェラー大学で客員准教授を歴任しました。1998年に筑波大学体育科学系助教授となり、大学院人間総合科学研究科で助教授・准教授を経て、2009年1月から2025年3月まで教授を務めました。運動生化学、運動生理学、神経内分泌学を専門に、実験動物を用いた基礎研究からMRIなどを用いた臨床研究まで多岐にわたる研究を展開し、運動が脳機能に与える影響とそのメカニズム解明を基に、「脳フィットネス」という新たな概念を提唱されています。ヒューマン・ハイ・パフォーマンス先端研究センター(ARIHHP)センター長も歴任されています。
本セミナーでは、適度な運動刺激が生体に有益な適応応答を引き起こす「運動ホルミシス効果」が認知症予防に寄与する可能性についてご講演いただく予定です。医療科学を学ぶ大学院生にとっては征矢先生の現在の運動による認知症予防に関する取り組みは、新たな研究イノベーションのきっかけになるかと思います。
大学院生はもとより、学部学生や教職員の皆様のご来聴をお待ちしております。
大学院医療科学研究科長 小林 茂樹
問い合わせ:毛利 彰宏(内線9647、mouri@fujita-hu.ac.jp)


