徳島大学と藤田医科大学の研究チームは、日本人約7,500人のデータを用い、コーヒー摂取と慢性腎不全(CKD)の関係に遺伝的多型(体質の個人差)が与える影響を解析しました。コーヒーには心疾患等のリスク低減が報告されていますが、腎機能への影響については研究結果が一貫しておらず、遺伝的な個人差の関与が考えられていました。解析の結果、コーヒー摂取量が多くなる遺伝子型(HECTD4)を持つ人において、摂取量が多いほどCKDの有病率が低いことが示されました。また、カフェイン代謝に関わる特定の遺伝子(CYP1A2、AHR)で代謝速度が中程度の人にも、コーヒー摂取とCKD有病率の低下に関連が見られました。本研究は、コーヒーの健康効果を分析する際に、遺伝的な体質の違いを考慮することの重要性を示唆しています。今後はカフェイン以外の成分の影響についてもさらなる研究が期待されます。
研究者
医療科学部研究推進ユニット予防医科学分野
藤井亮輔 講師
et al.


